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09月09日-一般質問-02号

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  1. 滝沢市議会 2019-09-09
    09月09日-一般質問-02号


    取得元: 滝沢市議会公式サイト
    最終取得日: 2021-09-21
    令和 元年  9月 定例会令和元年9月9日令和元年第2回滝沢市議会定例会9月会議会議録令和元年9月9日令和元年第2回滝沢市議会定例会9月会議が滝沢市役所に招集された。出席議員は次のとおりである。   1番  奥  津  一  俊  君    2番  菅  野  福  雄  君   3番  佐  藤  澄  子  君    4番  日  向  裕  子  君   5番  工  藤  勝  則  君    6番  遠  藤  秀  鬼  君   7番  川  口  清  之  君    8番  仲  田  孝  行  君   9番  小 田 島  清  美  君   10番  井  上     仁  君  12番  齋  藤     明  君   13番  長  内  信  平  君  14番  柳  橋  好  子  君   15番  山  谷     仁  君  16番  相  原  孝  彦  君   17番  稲 荷 場     裕  君  18番  角  掛  邦  彦  君   19番  藤  原     治  君  20番  日  向  清  一  君欠席議員(1名)  11番  松  村     一  君地方自治法第121条の規定により説明のため会議に出席した者は次のとおりである。       市        長     主  濱     了  君       (上下水道事業管理者)       教    育    長     熊  谷  雅  英  君       副    市    長     佐 野 峯     茂  君       市 民 環 境 部 長     齋  藤  誠  司  君       健 康 福 祉 部 長     丹  野  宗  浩  君       兼 福 祉 事 務 所 長       経 済 産 業 部 長     長  内  司  善  君       都 市 整 備 部 長     齊  藤  和  博  君       企 画 総 務 部 長     岡  田  洋  一  君       地 域 づくり推進課長     高  橋  克  周  君       防 災 防 犯 課 長     日  向  秀  次  君       地 域 福 祉 課 長     舘  澤  俊  幸  君       保 険 年 金 課 長     田  沼  政 司   君       観 光 物 産 課 長     佐 々 木     馨  君       企 業 振 興 課 長     熊  谷  和  久  君       都 市 政 策 課 長     齋  藤  克  也  君       道  路  課  長     松  本  昭  彦  君       総  務  課  長     勝  田  裕  征  君       財  務  課  長     滝  田  俊  一  君       税  務  課  長     佐  藤     孝  君       教  育  次  長     長  嶺  敏  彦  君       滝 沢 市上下水道部長     太  田  城  人  君       教 育 総 務 課 長     佐  藤  勝  之  君       学 校 教 育 指導課長     村  田  浩  隆  君       文 化 振 興 課 長     小  野  雅  悌  君       兼滝沢市立湖山図書館長       兼埋蔵文化財センター所長       滝 沢 市 上 下水道部     斉  藤  明  徳  君       水 道 総 務 課 長本会議の書記は次のとおりである。       議 会 事 務 局 長     井  上  裕  司       議 事 総務課主任主査     熊  谷     昇       議 事 総 務 課 主 査     女  鹿  寛  之 △開議の宣告 ○議長(日向清一君) ただいまの出席議員は19名であります。定足数に達しておりますので、会議は成立いたします。 直ちに本日の会議を開きます。                                (午前10時00分) △一般質問 ○議長(日向清一君) これより本日の議事日程に入ります。 日程第1、一般質問を行います。 本日は、4名について行います。 一般質問を行うに当たり、議員並びに答弁者各位に申し上げます。滝沢市議会基本条例第12条第3項の規定に基づき、答弁者に反問権の行使及び質問内容の確認を認めますので、発言を求める際には当職より発言の許可を得てください。 初めに、5番工藤勝則君の発言を許可いたします。ご登壇願います。 ◆5番(工藤勝則君) 議長。 ○議長(日向清一君) 5番工藤勝則君。 ◆5番(工藤勝則君) 議席番号5番、一新会の工藤勝則であります。市議選改選後初めての質問であります。しかも、トップバッターであります。今回の質問は、主濱市長が就任してから10カ月、市長方針の中で市内地域産業の活性化とあります。まさに滝沢市内の産業が活性化されなければなりません。そのことが、市長がお話をしているすばらしい滝沢をもっとすばらしい滝沢、それに1歩も2歩も近づくものと考えております。 また、今回の質問は、なぜ質問するのか話をさせていただきます。滝沢市建設業協会よりたび重なる陳情等があります。特にも平成29年度は請願が提出され、委員会で審議、可決し、本会議場で委員長報告し、全会一致で可決し、議会の意思として地域産業を優先し、育成するべきとの答えが出ております。また、今年6月会議でも、総務教育常任委員会において入札について所管事務調査を実施し、本会議場で委員長報告し、改めて地域産業を優先し、育成するべきとの全会一致で答えが出ております。 地域産業が活性化されれば、当然のことでありますが、税収がふえ、雇用が確保され、市の産業が活性化され、すばらしい滝沢により近づくものと考えております。このことを踏まえ、滝沢市役所は議会の意思をどのように捉えているのか、以下通告に従い質問に入ります。 大項目、市長方針の市内地域産業活性化についてであります。地域産業の活性化と地域産業の成長を推進することで、地域経済のさらなる発展と雇用拡大を目指すとあります。その具体的な計画についてお伺いいたします。 大項目2点目、地域要件を考慮した市内事業者育成を含む入札についてであります。1つ目として、公平性等の入札の原則を堅持しつつも、市内業者を優先した入札を行う考えはないかお伺いいたします。 2番目として、本市の建設工事にかかわるA等級の業者が存在しない、この現状を踏まえ、市内業者が市外の業者と共同企業体、いわゆるJVを組織し、入札に参加できる工夫等の考えはないのかお伺いいたします。 大項目3点目、除雪対策と市内業者育成についてであります。近年除雪業者が減少傾向です。除雪は毎年天候に左右され、役所、事業者にとっても先が読めない事業でもあります。 1番目として、年間を通し、当該道路の除雪と補修をセットにした事業があれば、事業者、市にとってもメリットがあると考えますが、市にその考えと計画があるのかお伺いいたします。 2番目、これができないとすれば、できない理由をお伺いいたします。 以上。 ◎市長(主濱了君) 議長。 ○議長(日向清一君) 主濱市長。 ◎市長(主濱了君) 工藤勝則議員のご質問にお答えいたします。 初めに、市長方針の市内地域産業活性化についてのご質問にお答えいたします。初めに、施政方針で述べた地域産業の活性化と地域産業の成長を促進することで、地域経済のさらなる発展と雇用拡大につきましては、水稲から果樹、野菜、酪農に至る各種農業形態を育む滝沢市の豊かな自然とチャグチャグ馬コや岩手山に代表される歴史と魅力ある観光資源、さらには地域の人と人とのつながりを効果的に活用し、地域産業の振興に結びつけたいと考えております。 このためにも、農業分野における滝沢市農業振興地域整備計画に基づく農業政策の確実な実施と市民が誇れる観光資源を明らかにするための滝沢市観光物産振興ビジョン、滝沢市チャグチャグ馬コ保存計画の見直しを検討してまいります。 また、商工業の振興につきましては、市民と企業、行政がともに商工業の振興に関する課題と取り組みについて話し合う機会をつくり、振興策の具体化へとつなげてまいりたいと考えております。 次に、地域要件を考慮した市内事業者育成を含む入札についてのご質問にお答えいたします。まず、公平性等の入札の原則を堅持しつつも、市内業者を優先した入札を行う考えについてでありますが、本市の予定価格が130万円以上の建設工事に係る入札において、市内業者を含めた入札は、平成30年度は34件中23件で67.65%、平成29年度は57件中48件で84.21%となっております。平成30年度は、平成29年度と比較して減少しておりますが、これは橋梁や電気通信など、市内に施工可能な事業者がいない工事の発注があったことが要因となっております。また、市内事業者の指名については、工事の規模の大きさから、相応の履行能力を求められなければならない場合もあり、全ての案件に対して市内事業者への指名を行うことができないところがあります。 事業の発注に際しては、地方公共団体の契約に当たり、必要とされる経済性、公平性、競争性の3つの原則に基づき、事務を進めております。経済性の原則については、可能な範囲で安価に契約することにより、納税者である住民の利益を最大限に確保するために必要なものであります。公平性の原則については、地方公共団体の行政運営において、公平であることが大前提であり、契約の機会を特定の業者に偏ることがないようにするものであります。競争性の原則については、経済性の原則及び公平性の原則の実現のために競争の確保が必要不可欠であり、競争により業者の育成に寄与することにもなります。これらの原則に基づくことにより、透明性の確保及び不正行為を排除するとともに、規律を維持することができるものであります。 これらのことを踏まえ、改めて市内事業者を含めた入札の状況は、直近の2年間の入札では、約7割から8割を超える案件で市内事業者を含めた入札を行っております。今後におきましても、地域産業の活性化と育成を図るために、市内事業者に配慮した発注を行い、受注機会の創出に努めてまいりたいと考えております。 次に、市内事業者が市外の業者と共同企業体を組織し、入札に参加できる工夫等の考えについてでありますが、共同企業体、いわゆるJVには、建設工事の場合、年間を通じて受注が可能な経常JVと、工事の内容や規模、設計額が一定額以上の場合などで適当と認められる場合に結成される特定JVの2通りのJVがあります。現在経常JVは市内事業者が代表を務め、市外事業者が構成員となっている1者が登録されております。今年度発注の事業でも指名をしております。また、特定JVとしては、今年度事業の滝沢市立小中学校空調設備整備機械設備工事及び同電気設備工事について、特定JVの対象事業としてそれぞれの事業において市内の事業者が構成員の対象となるよう発注をしております。この結果、電気設備工事におきましては、市外事業者が代表となり、市内事業者が構成員となる特定JVを指名した入札を行っており、受注に至っております。 特定JVは対象事業が限られることから、発注機会を多く設けることは困難でありますが、経常JVについてはJVを構成するそれぞれの事業者が履行可能な業種の登録があれば発注が可能になります。今年度の発注状況からも、市内事業者市外事業者で構成するJVを含めた入札を行っており、今後におきましても発注可能な案件については同様に進めてまいります。 次に、除雪対策と市内業者育成についてのご質問にお答えいたします。本市においても除雪業者の確保は課題となっており、昨年度の除雪委託業は一昨年度から2者減少の39者となっております。本市における市道の総延長は508キロメートルで、市道の除雪路線延長は車道473キロメートル、歩道56キロメートル、合わせて529キロメートルであります。市道の除雪は、市内を主に面として捉えて39地区に分け、除雪を委託しております。それぞれの区域は、面積、路線延長が異なっており、会社の規模やオペレーター数、保有機械の種類、台数及び要望等を考慮し、担当区域を決めて配置しております。 また、市道の維持修繕は、市内を6地区に分け、土木工事に関しては滝沢市内に本社または営業所がある業者に、緊急性、路線の重要度、劣化状況、交通量等を勘案し、優先順位を決め、予算の範囲内で実施しております。 例として、除雪委託をしている39の業者に維持修繕工事を一括で発注するとした場合、担当地区によっては工事量、事業件数に大きな偏りが生ずることになります。また、市内事業者のうち土木工事の実績がある15者だけで市内の除雪を行うことは、除雪面積及び延長から見ても難しいと考えております。一方、国及び県では1路線の延長が数十キロメートルと長いことから、路線ごとに除雪や維持補修業務を一括して委託している事例があります。 本市におきましては、維持修繕工事を行う市内業者が少ないことなどから、除雪と維持修繕をあわせた維持管理業務の委託を導入する計画はありませんが、市内事業者の育成については関係団体との連携や工事を通じながら実施してまいりたいと考えております。 ◆5番(工藤勝則君) 議長。 ○議長(日向清一君) 5番工藤勝則君。 ◆5番(工藤勝則君) まず、一つ一つ確認をしていきたいと思います。 まず最初に、市内の地域産業の活性化についてご答弁をいただきました。その中で、具体的に、例えば農業政策の着実な実施とありますが、やっぱり農業政策というのは非常に日本にとっても大事でありますし、随分草ぼうぼうの地域が私の地域でも見受けられますが、これは本当に大変だと思うのです。これを緑あふれる地域に、なかなか大変だと思いますが、その辺の具体的な計画が、現在端的にお話しできるところがあればお聞きしたいと思います。 ◎経済産業部長(長内司善君) 議長。 ○議長(日向清一君) 長内経済産業部長。 ◎経済産業部長(長内司善君) 農業政策でございますけれども、先ほど市長から申し上げましたけれども、農業振興地域整備計画という大きな農業関係の計画がございます。こちらのほうは、各種補助事業取り組み等を網羅している計画ではございますけれども、まず農家の方のニーズをお伺いしながら、どの補助事業、国、県、市単独の補助事業、それぞれ使い分けながら、農地の維持管理あるいは農家の収益向上などを図ってまいるというような計画になってございまして、状況を勘案しながら進めていくということになろうかと思います。 また、農地維持につきましても、農業委員会あるいは農林課、農協さんとか、各関係機関とともに農地の保全に努めてまいるというところでございます。 ◆5番(工藤勝則君) 議長。 ○議長(日向清一君) 5番工藤勝則君。 ◆5番(工藤勝則君) 農業政策については、本当に後継者がなかなか、自分が農業をやっていても息子には継がせたくないというのは、もう20年も30年も前から出ている話でありますが、ぜひともそれはしっかりと役所として方針を決めて、前に進めるべきものと考えております。 それでは次に、新しく観光の課ができまして、いろんなビジョンがあるとお聞きしておりますが、集客といいますか、スイカとかいろんなものはあるのですが、滝沢のそういう物産、観光地、あるいはハード面、ソフト面があるわけでありますが、新しい観光課に期待するものというのはどう捉えたらよろしいでしょうか。
    経済産業部長(長内司善君) 議長。 ○議長(日向清一君) 長内経済産業部長。 ◎経済産業部長(長内司善君) まず、商工観光課から観光物産課にかわったというところで、商工部門につきましては企業振興課のほうに異動したわけでございますけれども、特にも観光物産課としてはこれまでイベント等に力を入れていましたけれども、物産のほうにも注力していくというところが今回の改革であろうというふうに思います。 また、そのことに伴いまして、東京なり県外にも向けて物産、リンゴとかスイカとか、そういったものを販売していくというようなところを今現在進めているところでございます。 ◆5番(工藤勝則君) 議長。 ○議長(日向清一君) 5番工藤勝則君。 ◆5番(工藤勝則君) 今のお話のとおり、それが成功していっていいものになるように、これから見守りながら期待を持ちたいと思います。協力できる部分では、私も協力したいなと思っています。 それから、チャグチャグ馬コの計画の見直しということがご答弁にありました。よく言われているのは、通過だけのチャグチャグ馬コという形ありますが、この辺のところは全容というのはこれからだと思うのですが、どのようなイメージでチャグチャグ馬コの計画の見直しというのを考えているのか、端的で結構ですので、お話をお聞きしたいと思います。 ◎経済産業部長(長内司善君) 議長。 ○議長(日向清一君) 長内経済産業部長。 ◎経済産業部長(長内司善君) チャグチャグ馬コにつきましては、盛岡市、矢巾町、そして滝沢の3市町で保存会を結成しておりまして、運営をしているところでございますけれども、平成元年、2年あたりに100頭ぐらいの装束馬が行進して、年々後継者不足とか、馬を飼っている農家が減ってきたというところから、今現在80頭を割っているというような状況でございます。 市の保存計画といたしましては、何とか50頭をキープするというような計画ではございますけれども、なかなかそこまで達しないというところで推移しているところでございます。ただ、盛岡と矢巾と比べますと、滝沢は何とかその頭数を維持しているというのが現状でございまして、一番減っているのが盛岡市さんというところでございます。それらも含めまして、今現在かなり高齢化しておりますので、どうやってその頭数を維持していくのか。減っていくことは、これはもうどうしようもない、抑えられないところなのかもしれませんけれども、何とかそこら辺を農家の方々が別な手段でも設けられるような観光の馬の使い方とか、そういったものも考えながら、何とかチャグチャグ馬コを維持していきたいというふうに考えるところでございます。 ◆5番(工藤勝則君) 議長。 ○議長(日向清一君) 5番工藤勝則君。 ◆5番(工藤勝則君) 本当に馬を確保する、維持をするというのは大変だなと。私も小さいころ、うちで馬を飼っていた経験がありますので、世話をした経験もありますので、大変だなと。今後の新しい計画に期待するものであります。 次に、公平等の入札の原則を維持しながらも、これはご答弁をお聞きしましたが、難しい、なかなか大変だという内容に、全体の感想としては、そこを何とかしなければならないと私は思うのであります。商工会とも市民懇談会を実施したりして、いろいろありまして、今回も請願が出されております。そういう中において、事業者も一生懸命何とかしたいと。自分の1者だけがもうかればいいという時代ではないのだというのは、当然自覚しているようであります。 そして、例えば役所の方々と会って話をすれば談合にとられるから、どうすればいいのだろうと。癒着とか、最近はさまざまなことを、よかろうとやっているものがよくとられない時代でもありますので、その辺のところが非常に大変かなと思いますが、例えば一関市では市長が市内の業者を優先してくださいよという通達というか、多分これは大手向けとか、いろんな向けに出したようでありますが、ここに資料を持っておりますが、かねてより工事発注に当たりましてはと、触れがありまして、特に経済基盤の弱い市内の中小企業の中には、売上高の減少により、経営内容の悪化を招いている企業も少なくありませんという危惧をして、一関の市長さんは、そういう中において何とか配慮されますようにと、これは大手とか何かにも出していた文書ではないかなと思いますが、そのことについては多分これは部長さんよりも市長の答弁なのでしょうか。やはり極限はここだと思うのです。当然私は不正をしろとは言っていません。不正はもちろんできません。しかし、公平性を堅持しながら経済性、いろんなことを変えています。まさに答弁のとおりだと思います。だけれども、その中においても滝沢の市内の業者を育成しなければいけないと思うのですが、例えば一例を、一関の例を申し上げましたが、その考えは滝沢市におありでしょうか。 ◎市長(主濱了君) 議長。 ○議長(日向清一君) 主濱市長。 ◎市長(主濱了君) 市内の特に建設事業者を育成しようというのは、そのとおりであります。ただ、一方において、地方自治法であるとか地方財政法であるとか、こういうふうな縛りがあります。その中で、私は今担当の各部、全部の部が契約を結ぶわけですが、そういうふうな担当のほうでは最大限活用といいますか、市内業者を育成しましょうと、こういう方向で努力をしているというふうに思っております。そういう中で、できるだけ配慮をしてまいりたいなというふうに思っております。 ◆5番(工藤勝則君) 議長。 ○議長(日向清一君) 5番工藤勝則君。 ◆5番(工藤勝則君) 市長がお話しになったとおり、それはスピード感が非常に大事だと思いますので、職員の方々は一生懸命やっていると思うのです。例えば財政部門は入札を担当しているわけですが、それと現場である都市整備部とか、あるいはほかの部でも市内業者から物品購入とか、いろんなのを、これを可能な限り私はやるべきであると。そうすれば、税収も上がるし、雇用にもなると。これは、私が言わなくても当たり前の話なわけです。あえてここで言わなければならないというのが非常に私も残念であります。そこを何とかしなければならないという、これがやはり職員の努めであると私は考えております。 このことについて、いろんな実績についても、先ほどご答弁で確かに大変だなというのは伝わってまいりました。しかし、そこを、例えばA級が存在しないと言いますが、いつまでたっても仕事をしなければA級になれないわけです。実績が物を言うわけですので、その辺のところを、例えば職員の一人一人にそれが伝わっているかと思いますが、ちょっと確認させていただきたいと思います。都市整備部長、いかがですか。 ◎都市整備部長(齊藤和博君) 議長。 ○議長(日向清一君) 齊藤都市整備部長。 ◎都市整備部長(齊藤和博君) 都市整備部におきましては、主にお願いしているのが道路と河川になるわけなのですけれども、市内業者の皆様におきましては、日ごろより市民のために一生懸命頑張っていただいているというふうに思っております。今の考え方については、やはり市内業者さんに仕事を出すのだという意識については、都市整備部の職員はそのように思っているというふうに考えております。 ◆5番(工藤勝則君) 議長。 ○議長(日向清一君) 5番工藤勝則君。 ◆5番(工藤勝則君) このことについて、1業者と話をすると、それこそ癒着とかいろいろありますので、例えば商工会と対策についてとか何か話をしたらいいのかなと安易に考えているのですが、その辺は可能なのでしょうか、ちょっとお聞きしたいと思います。市内の業者のJVについても、いろいろなことについても、市内の事業主はどのような考えを持っているのか、やっぱり把握する必要があろうかと思うのですが、その辺を商工会と役所と、例えば都市整備部との懇談会を年に1回やるとか、そういうことは可能なのでしょうか。 ◎企画総務部長(岡田洋一君) 議長。 ○議長(日向清一君) 岡田企画総務部長。 ◎企画総務部長(岡田洋一君) 入札にかかわる事項ということで、まず私のほうから答弁させていただきたいと思います。 先ほど市長答弁にもありましたとおり、ある程度市が発注する工事に関しましては、当然ながら市内の業者さん、そして準市内の業者さん、広域ということで、まずは市内の業者さんからどういった指名ができるのかということで各部、各課のほうでやっておりますし、それを入札委員会のほうで審査しながら指名をしているといった状況でございます。 近年、今ご質問のありました市内の事業者さんとの懇談会ということに関しましては、やはり私もそういった場面が必要なのではないかなというふうに思ってございます。実際は、除雪の業者さんであったりとか、あとは維持修繕を受託いただいている業者さんに配慮した形での指名も行っているといった事情もございますし、市での建設発注工事を含めてどういった状況になっているのか、またどういった入札の指名に至っているのかといったことも具体に我々の状況もお話ししながら、その事業者の方と懇談をして、よりよい形を何か見出すという方法もあろうかと思いますし、近年商工会の青年部の皆さんとはそういった場面も設けてはおりますけれども、今後さらに建設業協会さんなのか、もしくは商工会さんという形になるのかあれですが、個別の事案になりますと、またいろいろ誤解を招く場合があると思いますが、全体的な制度という形の中でお話をしながら進めていく必要もあろうかと思います。 ◎市長(主濱了君) 議長。 ○議長(日向清一君) 主濱市長。 ◎市長(主濱了君) 今の質問に関連して、もし具体のものが必要であれば、それは部長のほうから答弁をさせますけれども、全般といたしまして私答弁申し上げましたように、市内のさまざまな事業者、この育成というのは本当に大事だというふうに思っております。そういう方向でさまざま物を考えております。それをどのように具体化していくかというのを的確にするためには、やはり当事者のお話を聞かなければいけないと、こういうことで、実は非公式、公式のものもありますが、非公式、公式を通じまして、さまざまな団体の皆さんとお話をしております。かなり具体的なお話をしておりまして、具体的な提案もいただいております。 それから、議会のほうからも請願という格好のまとまったもの、これをいただいておりますので、その辺は全て勘案した上で今対応しているということであります。とにかく的確な対応をするためには、個々の事業者の皆さん、あるいはその団体、そういう方々からのお話が大事だと、こういうふうに思っておりまして、そういう機会は今後ともできるだけつくっていきたいなというふうに思っております。 ◆5番(工藤勝則君) 議長。 ○議長(日向清一君) 5番工藤勝則君。 ◆5番(工藤勝則君) 市長がお話しになったとおり、岡田企画総務部長もお話しになりましたが、誤解を招かないような方法が大前提だと思うのです。団体と、商工会なら商工会。やはり事態を把握して、改善できる部分、市はこういう考えを持っているのだと。地域の皆さんとか事業主さんは、今どうなればいいと思うのだと。やはりコンタクトをとって打開策を近づけていく、それは絶対条件だと私は思います。 どこの市町村も税収に非常に苦慮しております。ましてや滝沢の場合もそういうわけでありますので、可能な限り滝沢の業者が自分たちの仕事をしっかりやっていくと。商工会との懇談の中でも、特に建設業の方等はそうでしたが、滝沢以外のところはもう差別化していますよと。何としても法律を守りながらも、自分の産業の人たちに仕事を与えるような、ましてや滝沢の業者はよそに行って、盛岡とか周りには絶対は入れませんよと、そういう差別化をしっかりやっているということを滝沢でもやるべきではないかという、私どもは懇談の中ではそういうお叱りを受けました。 その中において、最後の項目になりますが、除雪です。これは市民からの幸福度アンケートの中でも非常に低い、また議会報告会、いろんな議会の中でも非常に苦情が多い、我々議員としても耳の痛い、頭の痛い問題であります。答弁にございましたが、業者の方々はほとんど赤字ですよと、できればやりたくないと、これはっきり申し上げていました。しかし、やっぱり滝沢でこういう商売をやっている以上は、何としても地域を守らなければいけないのだという、そういう使命感においてやっているのだそうであります。ましてや除雪をしていて、うちの前に雪を置いていくなと市民に怒られるとやる気も半減すると、そういうお話も聞いております。一生懸命、しかしながらオペレーター、冬の間だけ3カ月、4カ月だけでは、もう確保できないのだと。いわゆる働き方改革ではありませんが、年間を通じた仕事を与えないと、もうオペレーター確保できないよと、この問題についてはどのように考えておりますか。都市整備部長、よろしくお願いします。 ◎都市整備部長(齊藤和博君) 議長。 ○議長(日向清一君) 齊藤都市整備部長。 ◎都市整備部長(齊藤和博君) 除雪に関しましては、議員お話しのとおり市民からの要望であったり、お叱りのお言葉であったり、非常に多いのはそのとおりでございます。 そういう中で、市内業者さんには一生懸命頑張っていただいておりますが、今のお話については、市といたしましては例えばリース料であったり、待機費であったり、そういう費用を計上しながら、赤字の減少については幾らかでも出す方向で、赤字の解消に向けてそのような形で取り組んできたところでございます。市内業者のみならず、除雪を委託している業者全てが、今お話しあったとおりオペレーターの確保が難しいであるとか、機械の確保が難しいであるとか、そういう状況があるというような状況でございます。 ◆5番(工藤勝則君) 議長。 ○議長(日向清一君) 5番工藤勝則君。 ◆5番(工藤勝則君) その辺の認識は同じだと思いますが、だから事業をやっている方々は言っているわけです。除雪は赤字でもしようがない、滝沢にいる業者として責任があると。せめて夏場の仕事をくれないかと、端的に言うとそういう話なわけです。それを先ほど答弁があったとおり、公平性というのは当然守るべきです。ただし、公平にしっかりやっているという市と、業者が捉える公平というのは、またニュアンスが違うような感じがあるのです。滝沢の業者は、滝沢の業者を優先していないから、これは不公平ではないかという考え方を一方は持っているようであります、懇談の中で。本当に除雪というのは、天候に左右され、余り何回も出動しない年もあれば、物すごく忙しい年もあると。今部長さんのご答弁で、何とかしなければならないと、これはリース料のお話でしょうか、機械のリース。それも含めての話でしょうか、再度確認したいと思います。 ◎都市整備部長(齊藤和博君) 議長。 ○議長(日向清一君) 齊藤都市整備部長。 ◎都市整備部長(齊藤和博君) 機械のリース料も含めて、現在は出ないときでも支払うような形になっているというところでございます。 ◆5番(工藤勝則君) 議長。 ○議長(日向清一君) 5番工藤勝則君。 ◆5番(工藤勝則君) これを解決しないと、除雪業者は近い将来何社もなくなってしまう、これは本当に大変な状態であります。 一方、市民みずから、上の山さんでしょうか、いろいろやっていますが、この方式についても、新しい団地等を含めてなかなか難しいと。日中はいないわけですので、そういう地域もあります。除雪に関して、あるいは地域の産業の育成というのは、やがて雪が降ってまいります。あと2カ月もすればそういう時期がやってくるわけですが、ことしは、今回の冬は昨年と何か違った対策をとっているのでしょうか。 ◎都市整備部長(齊藤和博君) 議長。 ○議長(日向清一君) 齊藤都市整備部長。 ◎都市整備部長(齊藤和博君) 今年度の除雪については、昨年度改善をいたしました。まず、直営によるパトロールであるとか、そういうのは引き続き行ってまいりたいということでございます。あと、協働除雪につきましても、現在新たな場所というのはなかなか取り組んでいただけるところがないところなのですけれども、あすみ野団地についてはさらに昨年度に加えた形で強化をしてまいりたいというふうに考えております。 あと、先ほどの質問の中で、1つちょっとあれでしたが、市の業者選定であったり、その考え方の中で、市内の業者さんの中には、いわゆる小さい工事、これは市道改修という事業もございます。これについては、26年から30年度の中で、例えば側溝を入れて路肩を広げるとか、そういうのは市内業者さんのB、C、D級の一括での入札とか、そういうような工夫も行っておりまして、市内業者をないがしろにしているとか、排除しているとか、そういう考えは全くないところでございまして、そのような状況があるというところもちょっとお話をさせていただきました。 以上であります。 ◆5番(工藤勝則君) 議長。 ○議長(日向清一君) 5番工藤勝則君。 ◆5番(工藤勝則君) 役所は、そのように地域の産業を大事にしていると。市内の業者等は、必ずしもそうではないという誤解がいずれあろうかと思いますので、この辺は先ほど言ったとおり、何が問題でどう改善すればいいか、そういうものをしっかりと話し合いをして、やはり解決していくと。現場の担当は、みんな非常に忙しいのはわかっています。これは大変だと思います。 それから、順序が違いますが、市内の入札には、例えば橋梁を初め電気工事等、特殊なので、できなかったということがありますが、7月に橋梁の工事がありました。補修工事が。1,000万円程度の入札であったようですが、それに滝沢の業者が1者も指名がされていなかったと。これはおかしいなと思いまして、建設業協会にちょっと聞いたら、滝沢の業者はこれをできないのかと。いや、できますよという話だったのですが、経験がなければいつまでもその工事ができないと。この間の中で、橋の両側のこうなっている、伸び縮みするのですか、私は専門的なことはわかりませんが、冬場、夏場、あるいは地震のときとか、許容範囲で動くのが両端にあるみたいですが、そのつけかえだったようでありますが、その辺のところを滝沢の業者もできるという話があったのですが、その辺はいかがでしょうか。 ◎都市整備部長(齊藤和博君) 議長。 ○議長(日向清一君) 齊藤都市整備部長。 ◎都市整備部長(齊藤和博君) 恐らく耳取橋の補修工事の件だというふうに考えておりますが、これについては橋梁と道路との継ぎ目であります収縮継ぎ手を交換する工事であります。今回の選定に関しましては、施工の確実性と、道路につきましては交通量が非常に多いところでございます。片側を日中通行どめで行うということで、確実な施工ということで、実績のところで選定をしたところでございます。 ◆5番(工藤勝則君) 議長。 ○議長(日向清一君) 5番工藤勝則君。 ◆5番(工藤勝則君) 今後そういう工事がいろいろあって、特にも滝沢市の公共施設等整備計画があって、これから計画が確定して大規模補修工事がどんどん進んでいくと思います。これによって、やっぱり地域の業者を育成して、それに携われるようにしっかりと育成をしながら、先ほどの耳取の話は、資料を見ましたら、落札したのは滝沢以外のC級だったようでありますが、いずれにしても誤解を招かれないように、そしてよくやっているなと、職員の皆さんはよくやっていると思います。それを本当に実感として、工事をしてもらえれば1,000万円程度であれば何十万円かの税金も入ると思いますので、そのように今後庁舎、学校を初め、橋梁から、軒並み補修が始まるわけですので、可能な限り滝沢の業者を使い、滝沢の業者ができないものは、やっぱり共同企業体、先ほど2種類あると言いましたが、そういういろんなものをクリアすると、何としても滝沢を守り抜かなければならないと。私は市長の決意、あるいは部長の考え方をお聞きして、質問の最後にしたいと思います。 ◎市長(主濱了君) 議長。 ○議長(日向清一君) 主濱市長。 ◎市長(主濱了君) ありがとうございます。まず、基本的には滝沢の産業全体を引き上げる、その中の建設関係の工事についても、やはり滝沢の産業の一環として、これは引き上げていきたいというふうに思っております。 一方においては、やっぱり先ほど申し上げましたように、法律という規制があります。その規制に触れないように、最大限頑張っていきたいなというふうに思っております。これは、全職員そういう気持ちであるというふうに思っておりまして、決して効率だけを追求しているのではないと、この辺はご理解をいただきたいなというふうに思います。 以上です。 ◎都市整備部長(齊藤和博君) 議長。 ○議長(日向清一君) 齊藤都市整備部長。 ◎都市整備部長(齊藤和博君) 先ほどの答弁の中で、ちょっと漏れがございました。 今回橋梁補修で受注された業者につきまして、フジミ工建さんという業者であります。ついこの間まで滝沢のほうに本社がございまして、今現在は盛岡のほうに本社が動いているのですが、事業所自体は滝沢のほうにあるというような会社さんでございます。 いずれにせよ、市内業者の育成というところは大事な視点だというふうに思います。育成というものは、お金をやることが育成なのか、あるいは技術的な部分が育成なのかというところで、いろいろな議論はあるのだろうと思います。まず、市内業者さんが成長し、A級のほうになり、県内でお仕事をするという姿が本来のあるべき理想の姿だというふうに私は思っております。職員として入りましてから契約担当もしましたが、その思いは今も変わらず、当時もそういう思いで、例えばJVの下水道工事を一緒にやってきましたが、結果下水で今市内で技術を主に持っている方が1者しかなかったということは非常に残念な部分でありますが、いずれ市としてもそのような努力は怠らず、事業担当課としてもそういう視点でもって、いろいろと業者さんとのやりとりであったり、そういうことは進めていきたいというふうに考えております。 ○議長(日向清一君) これをもって5番工藤勝則君の一般質問を終結いたします。 11時5分まで休憩いたします。            休憩(午前10時50分)                                                    再開(午前11時03分) ○議長(日向清一君) 休憩前に引き続き会議を再開いたします。 次に、4番日向裕子君の発言を許可いたします。ご登壇願います。 ◆4番(日向裕子君) 議長。 ○議長(日向清一君) 4番日向裕子君。 ◆4番(日向裕子君) 議席番号4番、滝沢市民クラブの日向裕子です。本日は、大きく2つの項目について質問いたします。 大項目の1つ目、これからの公共交通について。近年高齢者ドライバーによる事故が年々ふえてきているようですが、本市も同様、ドライバーの高齢化に伴い、運転に自信が持てなくなったり、そろそろ免許返納を考えたりしている方も見受けられます。実際返納したくても、返納した途端、物すごく不便だと感じている方々も多く見られます。その方々のその後の足を行政としても本腰を入れて考え、待ったなしで実行しなくてはいけない時期に来ていると思われます。そこで、ここ数年の本市の公共交通に関する施策についてお伺いいたします。 1つとして、市民の公共交通に対するさまざまな要望は、どの程度具体的に把握しているかお伺いいたします。 2つ目として、その要望に応えるとしたら、どのような施策があり、それぞれどの程度の歳出が見込まれるかお伺いいたします。 3つ目、その施策を遂行する際に、民間の交通会社との折り合いや法的な規制など、障害となるようなものがあるかお伺いいたします。 4つ目として、最終的に目指す公共交通とは具体的にどのようなものになるかお伺いいたします。 次に、大項目の2つ目として、本市が目指す学校教育についてでございます。最近の学校教育の傾向として、全国的な教育水準の確保と市町村や学校の自由度の拡大が挙げられていますが、その自由度の拡大に伴い、本市が目指している学校教育についてお伺いいたします。 1つ目として、市としての独自性が一番発揮できるのは総合学習の時間かと思われますが、その学習に生かしている独自性や創意工夫は何かお伺いいたします。 2つ目として、学校教育の充実と比例するような形で教職員の長時間労働の常態化が見受けられますが、それを少しでも緩和できるような施策についてお伺いいたします。 3つ目として、学校教育のソフト面の充実はもちろん、ハード面での充実も必要と思われますが、学校の経年化に伴い、修繕費もかさんできているように見受けられます。学校側からのさまざまな要望も多々ある中、市としてその要望に応えるための取り組みについてお伺いいたします。 ◎市長(主濱了君) 議長。 ○議長(日向清一君) 主濱市長。 ◎市長(主濱了君) 日向裕子議員のご質問にお答えいたします。 初めに、これからの公共交通についてのご質問にお答えいたします。まず、市民の公共交通に対する要望をどの程度把握しているかについてでありますが、平成29年9月に策定いたしました滝沢市地域公共交通網形成計画に係る調査として、平成27年度と平成28年度に市民アンケートのほか、バスの乗り込み調査、地域での意見交換会などを実施してまいりました。また、毎年実施している地域社会アンケート、さらには地域などが開催する懇談会に積極的に参加し、公共交通に対する市民の要望、意向などを把握しているところであります。 次に、要望に応えた場合の施策及び歳出の見込みについてでありますが、市民の要望としてバスの運行路線の拡大や増便、バスの路線が少ない地域への新たな路線の整備が多くを占めております。これらの要望に応えるには、交通事業者にその運行を依頼することになりますが、現在運行しているバス路線以外は採算がとれないことが想定されるため、本市が赤字額を補填して運行するものとなります。路線規模や運行便数にもよりますが、その補填額は多額となることが想定され、大きな財政負担が生じるものと捉えております。 次に、施策遂行に当たっての交通会社との調整及び法的な規制などの障害があるかについてでありますが、近年バス、タクシーの運転手不足が深刻な問題となっており、交通事業者が新規路線整備の便数拡大など、サービスを向上させようとしても運転手がおらず、サービスの縮小を余儀なくされている状況にあります。 一方で、市が所有する車両により市独自で有償運送を行う方法もありますが、本市には道路運送法上交通空白地域がないため、運賃が伴う公共交通の運行に関しては緑ナンバーを有する交通事業者が行うことが原則となっております。このため、市が独自で運行を行うことは、無償または福祉有償運送以外には難しい状況となっております。 次に、最終的に目指す公共交通についてでありますが、現在公共交通は少子高齢化やマイカー依存などの影響により利用者が減少し、交通事業者の営業努力だけでは維持できない状況となっております。これからの公共交通は、交通事業者を中心とした従来の枠組みから脱却し、地域や住民、交通事業者、行政が一体となり、公共交通を維持するための施策に取り組まなければなりません。 このため、本市では地域にとって望ましい公共交通網の姿を明らかにしたマスタープランとして、滝沢市地域公共交通網形成計画を平成29年9月に策定いたしました。本計画では、過度に依存するマイカーから徐々に公共交通へ意識転換してもらうことを目標に、公共交通の現状や課題について意見交換会や広報などを通じて市民へ情報発信するものとしております。 また、公共交通マップの更新、バスの乗り方教室、企画切符及び待ち合い環境の改善などの利用促進策を主眼としながら、公共交通を不安なく安心して利用できる環境づくりを目指すものとしております。現在岩手県立大学教授などの有識者にアドバイスをいただきながら各施策に取り組んでいるところであり、今後とも地域公共交通の維持、確保に向け、市内のそれぞれの地域特性に応じた交通サービスの展開を検討してまいりたいと考えております。 ◎教育長(熊谷雅英君) 議長。 ○議長(日向清一君) 熊谷教育長。 ◎教育長(熊谷雅英君) 私からは、本市が目指す学校教育についてのご質問にお答えいたします。 まず、本市における総合的な学習の時間の独自性や創意工夫についてでありますが、小中学校における総合的な学習の時間におきましては、地域の人々の暮らしや学校の特色に応じた課題等を設定して、児童生徒がよりよく課題を解決し、自己の生き方を考えていくための資質、能力を育成することを目指して、小学校3年生以上で週2時間程度実施しているところであります。 本市の特色といたしましては、豊かな自然環境を生かした産業や伝統芸能を継承する文化などが挙げられることから、各小中学校における総合的な学習の時間においては、これらの特色を生かした学習活動を取り入れるに当たり、地域と連携し、創意工夫して取り組んでおります。 市内小学校の具体的な学習活動としては、地域の田畑を借用しての稲作やソバ、大豆、リンゴなどの農作物の栽培、酪農体験を通して自然の恵みの豊かさを体験的に学ぶ活動や、本市のシンボルである岩手山をテーマに豊かな自然環境や火山について学ぶ活動などを実施しております。また、さんさ踊り、田植え踊りなどの地域に古くから伝わる伝統芸能を学び、運動会において踊りを披露するなど、伝統芸能を継承する活動も実施しております。 中学校では、地域の方から生き方を学ぶ活動を実施しており、伝統芸能を継承する方の思いや願いについて学ぶ活動や、地域の方々にご協力をいただき、地域企業を訪問しての職場体験や地域の人材を講師に招いての講演会を開催し、働くことの意義や思いを学ぶ活動を実施しております。また、復興教育として宮古市などの沿岸部の市町を訪問し、東日本大震災津波の教訓を学ぶとともに、本市における岩手山噴火に備えた防災学習を実施しております。 これらの学習を通して、本市の特色ある産業や伝統文化のすばらしさを体験的に理解するとともに、そこにかかわる人々の努力や工夫を学ぶことで、本市を深く理解する学習を実施しているところであります。今後におきましても、各小中学校において本市の特色を生かした学習活動の充実を図り、ふるさとに愛着を持つ児童生徒の育成を目指してまいります。 次に、教職員の長時間労働の緩和策についてでありますが、市内各小中学校においては校内衛生委員会を設置し、時間外勤務の削減に取り組んでいるところであり、ノー残業デーの設定、管理職により早期退庁の声がけなどを行っております。また、時間外勤務が月80時間を超える教職員に対しては、管理職による面談を行い、体調や時間外勤務を削減するための改善点などを話し合い、業務の軽減につながるよう取り組んでおります。 教育委員会においては、業務内容の見直しを進め、市教育研究会の研修会を年4回から2回に削減するとともに、児童生徒の作品巡回展を廃止し、芸術祭たきざわへの出品にするなど、教職員の負担軽減に取り組んでいるところであります。 また、長期休業期間には、市教育委員会主催の教職員対象の研修会は原則実施しないことや、8月13日から16日までの4日間を学校閉庁日に設定することにより、教職員の休暇取得の促進を図っております。今後におきましても、学校と教育委員会が連携して教職員の負担軽減の取り組みを進めてまいりたいと考えております。 次に、学校からの修繕要望に対する取り組みについてでありますが、本市の小中学校は築25年以上の学校施設が約7割となっている状況であり、校舎の外装、内部及び敷地内の諸施設設備について老朽化が進んでおり、改修、更新等の対応が必要となってきている状況にあります。これらの更新については、これまでも補助財源等を活用し、順次対応しているところであり、鵜飼小学校につきましては国の学校施設環境改善交付金を活用し、今年度と来年度の2カ年で屋根、外壁、床等の大規模改修工事を実施する予定としております。 教育委員会といたしましては、毎年学校ヒアリング等で経年劣化等により修繕が必要な箇所を把握し、児童生徒の安全、安心にかかわるものを最優先として、学校の維持管理費、修繕費の予算の中で必要な対応を行うとともに、抜本的かつ大規模な改修、更新を必要とする施設設備については、学校施設環境改善交付金等の国の補助財源を検討しながら取り組んでまいりたいと考えております。 ◆4番(日向裕子君) 議長。 ○議長(日向清一君) 4番日向裕子君。 ◆4番(日向裕子君) 公共交通に関して、ちょっと二、三確認したいと思います。 平成29年9月に策定した滝沢市地域公共交通網形成計画、手元にもその冊子は持っておりますが、非常に丁寧に調査していると見られますし、いろんな課題にも取り組んできていると見られますが、その中でちょっと確認したいのは、本市における公共交通の7つの課題というのが掲載されていますが、この中でもしクリアしたものがあれば何かお伺いいたします。 ◎都市整備部長(齊藤和博君) 議長。 ○議長(日向清一君) 齊藤都市整備部長。 ◎都市整備部長(齊藤和博君) この網形成計画につきましては、答弁にもございましたが、市民のアンケートにより、具体に課題等を洗い出したものであります。その中で施策を行っているところでございますけれども、実際に行ってきたこととしては、例えば地域間幹線軸の品質、サービスの向上という課題に対しては、経路見直しによるビッグルーフへの県交通バスの乗り入れを実施したところでございます。 あとは、情報発信による認知度向上というところでは、滝沢NAVIを活用いたしまして公共交通の専門のフラグを立ち上げて、そこに時刻表であったり、そのようなものを掲載しております。また、認知度の向上というところでは、バスまつりをこれまで2回開催いたしました。そういう中で、乗り方教室であったり、あるいはバスに実際に乗って体験をするということであったり、あとはバスから見える死角はどういうものがあるかとか、そういうこと、あるいはことしは特に運転手不足というところに着目をいたしまして、専門のブースを設けまして、そのPRといいますか、提供を行ったところでございます。 また、拠点整備による利便性向上という中では、市役所周辺のバス停案内の標示を統一化させていただきました。ビッグルーフ、ご存じのとおり、見ればと思うのですが、待ち合い環境も改善をいたしまして、ビッグルーフさんと協議をいたしまして、入り口を1つ、今まで閉じていたものをあけていただきながら、待ち合い者の利便性を向上させたといったような内容でございます。 また、協働、連携による体制づくりというところでは、県立大学生とのワークショップなどを開設いたしまして、交通会議での発表であるとか、市の職員もそこに一緒に入りながら、先生の授業を聞いて勉強して、今後に向けて取り組んでいるといったような内容でございます。 ◆4番(日向裕子君) 議長。 ○議長(日向清一君) 4番日向裕子君。 ◆4番(日向裕子君) バスの案内などは、滝沢NAVIなどの活用ということを挙げられましたけれども、例えばそういうスマートフォンなどを扱えないような高齢者などに対しての対応策はどのようなものかお伺いいたします。 ◎都市整備部長(齊藤和博君) 議長。 ○議長(日向清一君) 齊藤都市整備部長。 ◎都市整備部長(齊藤和博君) 高齢者の方への周知というところの中では、今現在バスマップがあるわけなのですけれども、これは一般の方を対象としてつくっております。これを高齢者の皆様の視点で、例えば字を大きくするであるとか、情報がもう少し少なくてもいいから、ここはちょっと大きくしてほしいとか、そういうところを今年度実施することとしておりまして、これは社会福祉協議会の皆様とも連携しながら、そういう高齢者の皆様のご意見を聞いて、今年度バスマップを作成することとしております。 ◆4番(日向裕子君) 議長。 ○議長(日向清一君) 4番日向裕子君。 ◆4番(日向裕子君) バスまつりは、去年とことし2回実行したということですけれども、その効果というのはどの程度、あるいは明らかな効果というのがもし見られたのであれば、お伺いいたします。 ◎都市整備部長(齊藤和博君) 議長。 ○議長(日向清一君) 齊藤都市整備部長。 ◎都市整備部長(齊藤和博君) 今年度2回目というところであります。それで、今年度は天気もよかったということで、済みません、数字うろ覚えで大変恐縮なのですが、約6,000人でしたか、その方が見えられたという……ちょっと数字は後で、済みません。いずれ多くの方が見えられたというところでございます。 その中で、やっぱりお声として、ふだんマイカーで歩いているのですけれども、バスの乗り方が不安だったと、久々に利用して不安だということで、整理券を取って、番号を見てお支払いするとか、あるいはバスカードが今ございますけれども、その利用について、事前に通さなければならないとか、そういうところで安心感が生まれたというようなお声も伺っております。いずれ多くの方にバスの現状を知ってもらったということと、あとは県交通さん、あるいはJRバス東北さんの協力を得まして、ふだん見られないようなバスも当日会場に来ていただいて、このように安全、安心で、努力して我々のバスが運行されているのだというところをわかっていただいたということでも、それは一つの成果だろうというふうに考えております。 ◆4番(日向裕子君) 議長。 ○議長(日向清一君) 4番日向裕子君。 ◆4番(日向裕子君) 2番の要望に応えるとしたらどのような施策があり、それぞれどの程度の歳出が見込まれるかということでお伺いしたのですけれども、ちょっと細かいことで恐縮なのですけれども、例えばバスマップをつくるのにどのぐらいかかったとか、先ほど言ったバスまつりにはどのぐらいかかったのか。やはり一番肝心なのは、どのぐらいの歳入があって、どのぐらいの歳出があるかということをきちんと検証しなければいけないと思うので、済みませんが、細かいところですが、お尋ねいたします。 ◎都市整備部長(齊藤和博君) 議長。 ○議長(日向清一君) 齊藤都市整備部長。 ◎都市整備部長(齊藤和博君) 答弁の中では、具体にハード面という趣旨で答弁をさせていただきます。済みません。その辺の費用については、後で答弁をさせていただきます。 それで、先ほどのバスまつりの来場者でございますが、これについてはおやこフェスタと一緒に開催をいたしました。これは民間で行われている、ビッグルーフで行われるおやこフェスタを中で開催したのですけれども、外のほうで我々がバスまつりを開催したというところでございます。そういう中で、おやこフェスタのほうには9,340人ほどが見えられて、こちらバスまつりのほうには3,200人ほどが来場して、いろいろな体験をされたといったような内容でございます。 バスマップとまつりの費用については、ちょっと済みませんが、後ほど答弁させていただきます。 ◆4番(日向裕子君) 議長。 ○議長(日向清一君) 4番日向裕子君。
    ◆4番(日向裕子君) 3番の民間の交通会社との折り合いとか、法的な規制など、その障害があるようなものがあればということでお伺いしたのですけれども、ことしも去年もチャグチャグ馬コの催事のときにとても便利だと感じたのは、シャトルバスを出してくださって、とても便利だと思ったのですが、少しでもお金が取れればなと思ったのですが、取れない理由と、もし取れるのであればどのような施策が考えられるかお尋ねいたします。 ◎経済産業部長(長内司善君) 議長。 ○議長(日向清一君) 長内経済産業部長。 ◎経済産業部長(長内司善君) チャグチャグ馬コには、いろいろと経費がかかりまして、各市町村から出資して事業を運営しているところでございますけれども、その中で幾らかでも歳入を確保しようというところで、シャトルバスからも1人当たり100円とか500円とか取ったらいいのではないか、あるいは馬の装束に企業のアピールをして広告料をいただいたらいいのではないかとか、いろんなお話がございましたけれども、シャトルバスにつきましては結局お金を料金としていただくということになると、運営上ちょっとよろしくないというような意見があったかと思います。そのために、協力金というような形で取ったらばいかがかというようなお話もありましたけれども、今後の課題として考えていきたいというふうに思います。 ◎都市整備部長(齊藤和博君) 議長。 ○議長(日向清一君) 齊藤都市整備部長。 ◎都市整備部長(齊藤和博君) 先ほどの中で、バスマップの費用というところでございます。これについては、歳出については制作費というところで100万円ほどでございます。そのうち、歳入として国庫の補助金がございまして、それが50%でございます。 あと、バスまつりにつきましては、開催経費として176万円ほどですが、これについては県と、あと国の補助金が合わせて50%ということで、補助を活用しながらそういうことに取り組んでいるといったような内容でございます。 ◆4番(日向裕子君) 議長。 ○議長(日向清一君) 4番日向裕子君。 ◆4番(日向裕子君) その障害の最も大きなものの一つとして、バスとかタクシーの運転手不足が深刻ということはお伺いしておりますけれども、これもいつももったいないなと思うのですけれども、生協とかは買い物バスというのを単独で出していますし、それからほかの病院では単独で患者のためのバスというのを出しておりますが、例えば生協さんとか病院さんとかとうまく協働してというか、折り合って、何とか事業を立ち上げるというようなことは可能なのでしょうか。 ◎都市整備部長(齊藤和博君) 議長。 ○議長(日向清一君) 齊藤都市整備部長。 ◎都市整備部長(齊藤和博君) いずれ高齢者の足の確保というのは非常に重要なことというふうに捉えております。そういう中で、網形成計画にもございますけれども、市といたしましてはグループタクシーとか、そういうのを今検討、研究をしているところでございます。今生協さんの例もございましたが、まずはニーズを調査することが大事だというふうに考えております。まずは、全市対象ではなくて地域を限定して、現在不便地域とされております姥屋敷地域と、あと柳沢地区、こちらを対象といたしまして、まずはニーズを把握して、どのようなことに足が欲しいのか、使うのかというところを詳細に調べてまいりたいというふうに考えてございます。過日自治会長さんとの意見交換の中では、やはり高齢なので、ただ紙を回すだけではなくて、一対一でちゃんと聞き取りをしてくれるといいねとか、そのようなご意見も頂戴しておりますので、まずは要望ではなくて、どういうニーズがあるのかを調べて、その上で今お話しされたところについては、できるものがあればそれは一緒に協議をしながら、無駄のないような配置といいますか、そういうところを捉まえてまいりたいというふうに考えております。 ◆4番(日向裕子君) 議長。 ○議長(日向清一君) 4番日向裕子君。 ◆4番(日向裕子君) この間、バス停ではないのですけれども、近くの駐車場で車をとめて、その中で待っていらっしゃる方がいて、知っている方だったので、お声がけをしたらば、どういうことで待っているのですかとお声がけしたらば、これは老人のためのクラブ、何とおっしゃいましたか……           〔「睦大学」と言う人あり〕 ◆4番(日向裕子君) 睦大学へ一緒に通われる方の送り迎えをしているということだったのです。それで、その方がおっしゃるには、今まではお友達が車を運転してきたけれども、やっぱりもう自分も年だから、免許を返納しなければいけなくて返納したと。でも、近くだから、頑張って歩いてきているので、逆に健康にはいいということもおっしゃっていました。だから、デメリットだけではなくて、そういうメリットもあるということも周知していただくことは可能かなと思っています。 それで、確認なのですけれども、最終的に目指す公共交通についてなのですが、いわゆる密集している地域とか点在している地域を別にして、それぞれの市民のニーズに応えた公共交通を形成するということでよろしいのでしょうか。 ◎市長(主濱了君) 議長。 ○議長(日向清一君) 主濱市長。 ◎市長(主濱了君) 一番重要な点にご質問をいただきました。まず、目指すべき公共交通、これは先ほど申し上げましたように、今若い方々は自家用車中心の通勤を、交通手段をとっております。やはり問題なのは、高齢者、自家用車を運転できなくなった高齢者の方々がその交通手段をどうするか、移動手段をどうするか、ここが問題だというふうに思っております。 それで、もう一つ問題がありまして、滝沢市の交通環境を見ますと、全て盛岡駅に向かっていると。これはもう何回もお話ししているとおりで、これは逆に言うと高齢者の方であっても、盛岡に行く分においては何ら問題はないのではないだろうかと。私どもが解決すべきなのは、逆に盛岡以外、横の連携、例えば小岩井から川前のほうに行くとか、そういうふうな横のところをどうするかと、こういうことであろうというふうに思っております。ですから、そういうことを考えて、まず高齢者を念頭に置く、それからもう一つは盛岡に向かうだけでなく、横、斜め、これをどう解決していくかということになろうかなというふうに思っております。 今全体的な構想の中で、何とか中心市街地をつくって、そこと各地域を結ぶようなことを私は今思い描いておりまして、それができてきますと、そこに人通りが出てくる、人の行き来が頻繁になってくると。そうしますと、そういうふうな実際問題として人の行き来が頻繁になってきますと、公共交通機関、例えばバス、そういうふうなものが走っても採算がとれるような状況になるのではないかというふうに思っておりまして、まずはそれを一つ目指したいということ。 それから、高齢者という観点から見ますと、高齢者はやはりバス停まで行くのが大変なわけです。だから、本来はドア・ツー・ドア、もう戸口から戸口まで、そういうふうな交通手段が本当にいいというふうに思っておりまして、それについては先ほど来担当部長のほうからお話をしておりますタクシーの利用、こういったようなものを、1人で利用するということは大変なことになりますので、そこをみんなで利用できるような、集団で利用できるような活用方法はないかと、さまざまなことを今考えております。ですから、今の交通体系、それから高齢者対策、そういうふうなものをあわせて、さまざま今検討しているところであります。 具体的にもう既に検討を始めておりまして、特には県立大学とさまざま情報交換をしながら、例えばタクシーの利用であるとか、あるいはバスの利用であるとか、そういったようなことについてどんどん、どんどん進めて、市民の皆さんの最もいい状況になる方向を見出して進めていきたいなというふうに思っております。 ◆4番(日向裕子君) 議長。 ○議長(日向清一君) 4番日向裕子君。 ◆4番(日向裕子君) それでは、本市が目指す学校教育のほうに移らせていただきます。 答弁の中で、総合的な学習の時間、具体的に詳しく答弁していただいたのですけれども、その後の子供たちの反応とかいうのはどの程度把握なさっているのでしょうか。 ◎教育長(熊谷雅英君) 議長。 ○議長(日向清一君) 熊谷教育長。 ◎教育長(熊谷雅英君) この総合的な学習というのは、20年前に生きる力を身につけるということの指導要領の改訂に基づきまして、新しい教科領域というふうなことで設けられました。その分、授業、教科の時数を削って、そういう総合的な学習ができまして、そういう中で子供たちがみずから課題を見つけたり、そして考えたことをまとめたりするというふうな授業が小学校3年生から中学校3年生まで行われていると。そういう中にありまして、やはり夏休みの課題とか、いろんなのを含めまして、子供たちが自分で見つけた課題なんかをまとめたりする力とか、それから教科で学んだことを体験的に追加で学習するというふうなことが今の子供たちに身についているのかなというふうに感じているところでございます。 ◆4番(日向裕子君) 議長。 ○議長(日向清一君) 4番日向裕子君。 ◆4番(日向裕子君) 私は、小さいときから本物に触れさせたり、本物を体験するということは本当に大切なことであり、最も必要なものの一つであると考えておりますけれども、先ほど例に挙げていただいた地域の方から生き方を学ぶ活動ということ以外に、本物に触れるとか、本物を体験させるというものがもしございましたらばお伺いいたします。 ◎教育次長(長嶺敏彦君) 議長。 ○議長(日向清一君) 長嶺教育次長。 ◎教育次長(長嶺敏彦君) 総合的な学習の時間では、中学生になると職場体験ということで、地域の会社とか、そういうところに出向いて、実際に仕事をしている状況を見たり、あるいは実際に体験したりということで、身近な部分ではそういう形でやっておりますし、それ以外には各学校で鑑賞の機会ということもございまして、例えば芸術鑑賞とか、そういうふうな形で一流の方の芸術、音楽の方であるとか、そういう方々をお呼びして、本物といいますか、そういうふうな一流のいろんなものを見たり聞いたりするという場面も、学校の年間の計画の中ではそれぞれが取り組んでいるという状況でございます。 ◆4番(日向裕子君) 議長。 ○議長(日向清一君) 4番日向裕子君。 ◆4番(日向裕子君) 教職員の長時間労働の緩和策については、いろいろ大変なご苦労と工夫をなさっているようですけれども、実際に例えばここ数年長時間労働が具体的に、難しいかもしれないですが、時間的にどのぐらい短くなったのか、もしお答えできるのであればお願いいたします。 ◎教育次長(長嶺敏彦君) 議長。 ○議長(日向清一君) 長嶺教育次長。 ◎教育次長(長嶺敏彦君) 教職員の長時間勤務の状況でございますが、こちらのほう、各学校において全部の教員の方の時間外勤務の状況を把握して、それらを集計してございます。その中で、29年度と30年度を比較しますと、小学校では80時間以上の方が29年度は17名おりましたが、30年度につきましては3名に減っているというような状況でございますし、中学校におきましても平成29年度は34名80時間以上の方がいらっしゃいましたが、30年度におきましては11名ということで、長時間の高い部分についてでございますが、減っているということで、これらもいろいろな学校の取り組み、それから教育委員会全体でも委員会を設けまして、いろいろな協議をしておりますので、そういう形の取り組みが成果の一部としてあらわれたのではないかというふうに捉えております。 ◆4番(日向裕子君) 議長。 ○議長(日向清一君) 4番日向裕子君。 ◆4番(日向裕子君) 済みません。細かいことを聞いて恐縮でございましたが、なぜ聞きたかったかといいますと、やっぱり本来の目的である子供たちときちんと接してあげるということが大切だと思ったので、済みません、細かいことまで聞いてしまいました。 その次に、学校からの修繕要望に対する取り組みについてでございますけれども、これも具体的なことで申しわけないのですけれども、安心、安全面は最も重要視しなければいけない事柄の一つと捉えておりますけれども、ある学校では放送設備が不十分なために、全校一斉放送ということがもう長年機能していないという事実がございました。このことをどのように受けとめて、今後どのように対処するのかお伺いいたします。 ◎教育次長(長嶺敏彦君) 議長。 ○議長(日向清一君) 長嶺教育次長。 ◎教育次長(長嶺敏彦君) 学校の放送設備につきましてでございますが、学校を建てた当時に同時に入れた設備ということで、年数もかなりたってございます。市内の学校には、そういう今議員おっしゃったようなふぐあいが起きている学校が数校ございまして、それらについてはこちらのほうとしても更新なりをしなければならないという認識でございます。ただ、なかなか全部といいますか、学校全体の設備を一式取りかえるということになりますと、1,500万円から2,000万円程度かかるというふうなこともございまして、国等の補助財源を見つけまして、それらに合わせて更新をしていきたいというふうに考えております。 現状におきましては、例えば火災報知機とか、そういうふうなものは当然ながら法律上の部分はきちんと整備をしておりますし、問題ないような状況になっておりますし、あと全校放送が必要なような非常時の場合については、学校ごとに、例えば聞こえない教室がある部分については、職員室のほうから対応するとか、隣の教室から対応するとか、そういうふうな学校内での取り決めの中で、まずはやっていただいているということで、教育委員会といたしましても、最低限といいますか、抜本的なところは難しくても、最低限必要な部分については年度の修繕費の中で検討してまいりたいというふうに思っております。 ◆4番(日向裕子君) 議長。 ○議長(日向清一君) 4番日向裕子君。 ◆4番(日向裕子君) 本来例えば何か建物をつくったりする際は、将来的には必ず修繕しなければいけないということがありますし、それを考慮した考え方をしなければいけないと思うのですけれども、市としてはどの程度考慮、あるいは歳出で試算をしているのかお伺いいたします。 ◎教育次長(長嶺敏彦君) 議長。 ○議長(日向清一君) 長嶺教育次長。 ◎教育次長(長嶺敏彦君) 施設があるということは、維持修繕、そして老朽化があるということは当然でございまして、それにつきましてはそれぞれの個別の対応をしてきたわけでございますが、平成29年3月に市の公共施設等総合管理計画をつくりまして、現在それぞれの部署におきまして個別の施設計画をつくっているところでございます。教育委員会でも、学校について個別の計画を現在つくっているところでございまして、その中でそういうふうな中長期的な修繕であったり、更新の見通しを計画の中で検討し、それらを金額等も含めて、将来的な見通しをつけていくというようなことで進めてまいりたいというふうに考えてございます。 ○議長(日向清一君) これをもって4番日向裕子君の一般質問を終結いたします。 13時まで休憩いたします。            休憩(午前11時52分)                                                    再開(午後 1時00分) ○議長(日向清一君) 休憩前に引き続き会議を再開いたします。 △発言の要求 ○議長(日向清一君) 長嶺教育次長より発言の許可を求められております。 発言を許可します。 ◎教育次長(長嶺敏彦君) 議長。 ○議長(日向清一君) 長嶺教育次長。 ◎教育次長(長嶺敏彦君) 先ほどの日向裕子議員の教職員の長時間労働のご質問の中で、月80時間以上の時間外勤務をした教職員の人数を答弁させていただきましたが、この人数につきましては平成29年度、30年度ともに月平均の人数であることの説明が不足してございましたので、おわびし、補足をさせていただきます。大変申しわけございませんでした。 ○議長(日向清一君) 日向裕子議員、よろしいでしょうか。 ◆4番(日向裕子君) はい。 ○議長(日向清一君) 次に、7番川口清之君の発言を許可いたします。ご登壇願います。 ◆7番(川口清之君) 議長。 ○議長(日向清一君) 7番川口清之君。 ◆7番(川口清之君) 議席番号7番、日本共産党の川口清之です。私は、2つの項目、3つの点について質問いたします。 国保税の引き下げについては、全国知事会と主濱市長を初めとする全国市長会も国に1兆円の公費を投入して国保税の引き下げを求めております。項目として、滝沢市の18歳までの子供の国保税均等割の減免について。 1つ、均等割減免は、子育て世帯の経済的支援が目的です。滝沢市の所得266万円の国保世帯、4人家族の国保税額は、協会けんぽ世帯と比べて年間2倍の21万円と高くなっております。所得に関係なく課せられる均等割、1人当たり2万7,600円は、子供の子育て支援に逆行しており、廃止、軽減すべきと考えますが、市の考えを伺います。 2つ、滝沢市で実施した場合は、幾ら負担がふえるのかお伺いいたします。 3つ、宮古市では既にふるさと納税で予算化しておりますが、財源にふるさと納税を充てる考えがあるか伺います。 大項目、滝沢市の子供の医療費の高校卒業までの無料化について。1つ、滝沢市ではことし8月から中学校卒業まで医療費助成をいたしました。中学校卒業までの医療費の窓口負担の無料化について、市の考えを伺います。 2つ、県内33市町村のうち、既に12町村では18歳までの医療費助成を実施しておりますが、市の考えを伺います。 3つ、滝沢市の高校卒業までの医療費助成拡大はすぐにでも必要と考えますが、市の考えを伺います。 ◎市長(主濱了君) 議長。 ○議長(日向清一君) 主濱市長。 ◎市長(主濱了君) 川口清之議員のご質問にお答えいたします。 初めに、滝沢市の18歳までの子供の国保税均等割の減免についてのご質問にお答えいたします。まず、子供の均等割の廃止、軽減についてでありますが、全国知事会や全国市長会などが国に対して軽減措置を導入するよう、それぞれ提言を行っております。本市といたしましても、本案件については個々の市町村で対応するものではなく、国が制度として取り決めを行う案件と捉えております。 次に、子供の均等割を全額免除した場合の影響額についてでありますが、現在18歳以下の国保被保険者はおよそ860人おります。法定軽減である2割、5割、7割の軽減状況を考慮しないこととした場合、医療分の均等割額2万1,400円と後期高齢者支援金分の均等割額6,200円の合計2万7,600円に該当被保険者数を乗じた2,373万6,000円が最大の影響額となります。 次に、ふるさと納税を財源とすることについてでありますが、この案件は個々の市町村で対応するべきものではなく、国が制度として取り決めを行うべき案件と考えておりますことから、ふるさと納税を財源として減免を行う考えはありません。 次に、滝沢市の子供の医療費の高校卒業までの無料化についてのご質問にお答えいたします。まず、中学校卒業までの医療費の窓口負担の無料化についてでありますが、現在1カ月1医療機関当たりの受給者の窓口負担額は、3歳未満児を除く就学前児童では、入院で2,500円、入院外で750円、小学生以上では入院で5,000円、入院外で1,500円となっております。受給者の窓口負担の無料化については、財源確保を含め、今後も引き続き検討してまいります。 次に、県内他市町村の高校卒業までの医療費助成についてでありますが、県内市町村で子ども医療費の受給者の年齢拡大傾向があることは承知しております。本市においても、今年度の予算編成時に高校卒業までの拡大も含め、さまざまな検討を重ねた結果、本年8月から受給者を小学校卒業までから中学校卒業までに拡大することを決定したものであります。 次に、高校卒業までの医療費助成拡大についてでありますが、必要は感じており、財源確保も含め、今後も引き続き検討をしてまいります。 なお、子ども医療費助成制度は重要な少子化対策の一つであり、助成対象や助成額が統一された基準で実施されることが望ましいと考えており、国に対しては国として新たな制度を設けるよう要望するとともに、県に対しては県基準の拡大を要望しております。 ◆7番(川口清之君) 議長。 ○議長(日向清一君) 7番川口清之君。 ◆7番(川口清之君) 宮古市で実施しているふるさと納税を充てた均等割の免除というのは、国の制度だからできないということになれば、宮古市ではなぜ実現しているのでしょうか。 ◎健康福祉部長兼福祉事務所長(丹野宗浩君) 議長。 ○議長(日向清一君) 丹野健康福祉部長兼福祉事務所長。 ◎健康福祉部長兼福祉事務所長(丹野宗浩君) 国で取り決めをして実施する案件だということで、市町村単独でやる、やらないというのは、それはそれぞれの市町村が判断して実施するというものと捉えております。 ◆7番(川口清之君) 議長。 ○議長(日向清一君) 7番川口清之君。 ◆7番(川口清之君) それでは、滝沢市でもそのような市の考えとして、子供の均等割、1人当たり2万7,600円、お二人お子さんがいらっしゃれば5万円を超す均等割、大変な国保税の負担と家庭ではなっているかと思うのですが、そういうことは考えられないのでしょうか。 ◎健康福祉部長兼福祉事務所長(丹野宗浩君) 議長。 ○議長(日向清一君) 丹野健康福祉部長兼福祉事務所長。 ◎健康福祉部長兼福祉事務所長(丹野宗浩君) 協会けんぽに比べますと、割高に感じられていると思いますし、できるのであれば市民の皆様に有利なような制度は実施したいとは思うわけでございますが、滝沢市といたしましては、現在のところはこの部分につきましては実施するということは考えておりません。 ◆7番(川口清之君) 議長。 ○議長(日向清一君) 7番川口清之君。 ◆7番(川口清之君) 滝沢市の国保税の基金は、現在5億円を超す基金があるわけですけれども、先ほど均等割免除には2,000万円ちょっと財源が必要だということがあったのですが、こういう財源を充ててもすべきと考えておりますけれども、いかがでしょうか。 ◎健康福祉部長兼福祉事務所長(丹野宗浩君) 議長。 ○議長(日向清一君) 丹野健康福祉部長兼福祉事務所長。 ◎健康福祉部長兼福祉事務所長(丹野宗浩君) 国保の基金が30年度末8億7,000万円ということで、基金があるわけですけれども、今回令和元年度におよそ9,300万円ほど基金を崩して予算を編成しているというところで、6月議会でもご説明しましたが、一応毎年度1億5,000万円ほど基金を切り崩していかないと国保が成り立たないということがございましたので、そちらの基金には手を加えないで、また子供の均等割についてもちょっと実施できないかなというところでございます。 ◆7番(川口清之君) 議長。 ○議長(日向清一君) 7番川口清之君。 ◆7番(川口清之君) 先ほど県内33市町村のうち、既に18歳未満まで医療費助成を実施しているわけですが、滝沢市としても子育て支援というのは市長の施政方針にもありますよう、大変重要な部分を占めていると思うのですが、それについて滝沢市も他市町村にまさる先進的なことをすべきと考えますが、伺います。 ◎健康福祉部長兼福祉事務所長(丹野宗浩君) 議長。 ○議長(日向清一君) 丹野健康福祉部長兼福祉事務所長。 ◎健康福祉部長兼福祉事務所長(丹野宗浩君) 議員おっしゃるとおり、少子化対策の一つだと考えております。滝沢市としましても、平成31年度の予算編成のときに小学校から中学校へ対象を拡大いたしました。それから、ゼロ歳、1歳、2歳につきましては所得制限を撤廃したというところで、滝沢市といたしましても子ども・子育て支援、もしくは少子化対策に真摯になって取り組んでいるというところでございます。 ◆7番(川口清之君) 議長。 ○議長(日向清一君) 7番川口清之君。 ◆7番(川口清之君) 盛岡市を初め、子供の医療費、中学校まで盛岡市持ち出しということになっていましたけれども、滝沢市のことし8月からの子供の医療費の助成制度は、一部負担も残り、所得制限もある中身です。所得制限の中身については、普通ご夫婦で働かれていれば、やはり300万円を超す所得があるかと思うのですが、そうなると滝沢市の場合は所得制限でこの助成を受けられなくなるように思っていましたが、いかがでしょうか。 ◎健康福祉部長兼福祉事務所長(丹野宗浩君) 議長。 ○議長(日向清一君) 丹野健康福祉部長兼福祉事務所長。 ◎健康福祉部長兼福祉事務所長(丹野宗浩君) ゼロ、1、2歳の場合は所得制限を撤廃しまして、それ以降の部分につきましては、もともとは県の事業でございますので、県の所得制限をそのまま利用しているというところでございます。 ◆7番(川口清之君) 議長。 ○議長(日向清一君) 7番川口清之君。 ◆7番(川口清之君) 先ほどふるさと納税も国の制度で、繰り返しになりますけれども、宮古市では市独自の判断でふるさと納税を充てて子供の国保税の均等割を免除したわけですけれども、滝沢市もやはり国保税は協会けんぽのちょうど2倍に当たるぐらいの負担になっているわけですので、全て減免とはいかないまでも、軽減化としても考えられないでしょうか。 ◎健康福祉部長兼福祉事務所長(丹野宗浩君) 議長。
    ○議長(日向清一君) 丹野健康福祉部長兼福祉事務所長。 ◎健康福祉部長兼福祉事務所長(丹野宗浩君) ふるさと納税の活用につきましては、不安定な財源でございますので、国保の子供の均等割、もしくは子ども医療費制度の特定財源に充てるというのは、ちょっと難しいかなと思います。現時点では、国保税の子供の均等割の減というのは、ちょっと考えてはおりません。 あとは、子ども医療費の部分につきましては、子ども・子育て支援もしくは少子化対策ということで、先ほど平成31年度の予算で対応したというようなお話をさせいただきましたが、その中で高校まで対象者を引き上げるとか、それから所得制限を取り払うとか、いろいろな議論を重ねまして、滝沢市においてはゼロ歳から2歳までのお子さん、これが一番医療費がかかる年代だということで、ここの部分の所得制限を撤廃したというところでございます。今後も財源等を見ながら、引き続き検討していくべきものと考えております。 ◆7番(川口清之君) 議長。 ○議長(日向清一君) 7番川口清之君。 ◆7番(川口清之君) 先ほど部長が申された子供の医療費、滝沢市の高校卒業までの医療費助成、すぐにでも必要と考えますがというところでお答えもあったわけですけれども、やはりこれを滝沢市独自として他市町村にまさるスピードで実現しなければならないというふうに考えております。先ほど部長が述べましたが、ちょっと詳しく、申しわけないのですが、また教えていただければと思います。 ◎健康福祉部長兼福祉事務所長(丹野宗浩君) 議長。 ○議長(日向清一君) 丹野健康福祉部長兼福祉事務所長。 ◎健康福祉部長兼福祉事務所長(丹野宗浩君) 子ども医療費の部分につきましては、財源の確保を考えながら、引き続き検討していきたいというふうに考えてございます。 ◆7番(川口清之君) 議長。 ○議長(日向清一君) 7番川口清之君。 ◆7番(川口清之君) そのとおりなのでしょうけれども、高校生までの医療費助成の拡大という意味でお聞きしたのですが、お願いします。 ◎健康福祉部長兼福祉事務所長(丹野宗浩君) 議長。 ○議長(日向清一君) 丹野健康福祉部長兼福祉事務所長。 ◎健康福祉部長兼福祉事務所長(丹野宗浩君) 失礼しました。高校までの拡大については、必要性は感じておりますが、財源確保の面からも引き続き検討していくと。今すぐにはちょっと難しいかなというようなお話をさせていただきます。 ◆7番(川口清之君) 議長。 ○議長(日向清一君) 7番川口清之君。 ◆7番(川口清之君) 実質8月から子供の中学卒業までの医療費助成をしたわけですけれども、既に9月ですので、その実態というか、そういうものは、実績は出ているのでしょうか。 ◎健康福祉部長兼福祉事務所長(丹野宗浩君) 議長。 ○議長(日向清一君) 丹野健康福祉部長兼福祉事務所長。 ◎健康福祉部長兼福祉事務所長(丹野宗浩君) 8月から実施しておりますけれども、実績については1カ月おくれで出ますので、まだ把握はできておりません。 ◆7番(川口清之君) 議長。 ○議長(日向清一君) 7番川口清之君。 ◆7番(川口清之君) 他市町村、高校卒業までの医療費助成しているわけですけれども、お隣の雫石町を初め、ほかに11町村でしているわけですが、その辺の他市町の取り組み自体というのは、滝沢でも取り入れるべきすぐれた点があるかと思うのですが、何かその辺でつかまえていることとかあるのでしょうか。 ◎副市長(佐野峯茂君) 議長。 ○議長(日向清一君) 佐野峯副市長。 ◎副市長(佐野峯茂君) 部長のほうから答弁させておりますが、私どもも子育てについては非常に大事なことだというふうに思っておりまして、保育含めて子育て支援を充実させたいというふうに思っております。 ただ、滝沢市の事情として、やはり財源ということが出て、今部長からも答弁ありましたけれども、ちょっと古いのですが、平成27年の国勢調査、これが直近なわけですので、ちょっとご紹介しますと、15歳未満の子供たちが岩手県平均では11.9%なのです。全国では12.6%、滝沢では14.5%です。そのとき滝沢は大体8,000人、岩手県平均に置き直しますと2,000人ぐらいは少なくなるのかなと、11.9%だと。現在は大体14%ぐらいで、やっぱり少子化は進んでおりますが、ということは滝沢が子供に対して何か施策をとろうとすると、非常に多くの財源がかかるということです。 一方、各市町村は競争のように医療費の無料化を始めたわけですけれども、子供の数があるところは年間小学校1年生が十数人だったとか、財政に与える影響という部分もあろうかというふうに思います。言いたいことは、滝沢のほうではその財源が確保できないということが1つです。 それから、この施策はそういった各市町村の事情もあります。やはり少子化対策は国でやるべきものだというふうに考えておりまして、先ほどのふるさと納税を使ってというところも、本来は国が制度として医療費の無料化をすべきであって、ふるさと納税をそれに使うべきではないというような答弁の内容でございました。 加えて言うと、国保の加入率も滝沢は低いと。国保の加入率が高いところは、例えばふるさと納税を使ったとしても、一般の他の被保険者の方もご理解いただけると思いますが、他の市民の方々から、なぜふるさと納税を国保だけに使うのかという議論も出てくるのではないかというふうには思います。 ただ、うちとしては、国が本来やるべき制度であるということで、これを強力に訴えていきたいと。そういう中において、財源の確保ができたところから、それと一番医療費というのは小さい子供にかかっていますので、今回も所得制限なくしたところは、その辺の方々が医療費かかるということで、まずできる部分で努力をさせていただいたということで、またできるものがあれば拡大をさせていただきたいというふうに考えております。 ◆7番(川口清之君) 議長。 ○議長(日向清一君) 7番川口清之君。 ◆7番(川口清之君) 一番最初に国保税の軽減化で言いましたけれども、全国知事会、そして全国市長会でも1兆円の公費を投入して国保税の引き下げを求めているわけですが、実際今知事会と市長会で引き下げを求めていますけれども、その具体的な動きというものは何かあるのでしょうか、国のほうで。 ◎健康福祉部長兼福祉事務所長(丹野宗浩君) 議長。 ○議長(日向清一君) 丹野健康福祉部長兼福祉事務所長。 ◎健康福祉部長兼福祉事務所長(丹野宗浩君) 滝沢市としましても、全国知事会、全国市長会の要望のとおり、お願いしているところでございます。動きに関しましては、こちらのほうではちょっと把握できてはおりません。 ○議長(日向清一君) 川口清之君に申し上げます。 「議長」と申し上げてから挙手をお願いしたいと思います。 ◆7番(川口清之君) 議長。 ○議長(日向清一君) 7番川口清之君。 ◆7番(川口清之君) 大変失礼しました。 わかりました。なかなか動きもわからないわけですけれども、私は今滝沢市、滝沢というまちは、県内でも子育て世代の多いまちだと思っています。お金がなくても安心して子育てできる、そんな滝沢市にしたいと私は思っていますし、子育て世代の方々はみんな思っていると思うのですが、最後にそれを申し上げまして、私の質問を終わります。 ◎市長(主濱了君) 議長。 ○議長(日向清一君) 主濱市長。 ◎市長(主濱了君) 確かに滝沢は子育て世代が多いというふうに言って差し支えないと私も思っております。国保の減免、特に均等割のところの減免と、こういうことなのですが、国保全体を考えますと、財政一般については入るをはかりて出るをなすと、こういうことだというふうに思っておりますが、国保に関してはその逆なのです。出るをはかりて入るをなすと、こういう問題であろうかなと。これは、医療費はかかりますが、そのかかった医療費を抑えるわけにはいかないと。そこをきちっと収入によって賄っていかなければいけないと、こういう問題があるというふうに思っております。 それで、一般財源から繰り入れすることも、これは無造作にはできないと。やはりそれは規定に従った繰り入れしかできないというふうに私どもは考えておって、どこかを抑えれば、ではどこかでふやさなくてはいけないと。同じ国保の中でどこかを下げれば、なくすれば、どこかでまたふやさなければいけないと。出るをはかりて入るをなすということですから、そういうことになろうかなというふうに思っております。 子育てというのは、本当には大事なことでありまして、子供はもう滝沢市の宝ですので、これは私ども生まれた子供は本当に大きくなるまで一生懸命頑張って育て上げなければいけないというふうに思っているところでありますが、国保につきましては出るをはかりて入るをなすと、こういうところから、ある場合には国保の財調を取り崩しをして、何とか今の国保税を上げないような方向で頑張っているところであります。これは、毎年毎年予算の時期にそういうふうな検討を重ねた結果、今があるのであって、この点については今後とも続くと思いますが、どうぞご理解を賜りたいなというふうに思います。 ◆7番(川口清之君) 議長。 ○議長(日向清一君) 7番川口清之君。 ◆7番(川口清之君) それでは、私の質問は終わらせていただきます。 ○議長(日向清一君) これをもって7番川口清之君の一般質問を終結いたします。 13時45分まで休憩いたします。            休憩(午後 1時30分)                                                    再開(午後 1時42分) ○議長(日向清一君) 休憩前に引き続き会議を再開いたします。 次に、15番山谷仁君の発言を許可いたします。ご登壇願います。 ◆15番(山谷仁君) 議長。 ○議長(日向清一君) 15番山谷仁君。 ◆15番(山谷仁君) 議席番号15番、新志会の山谷仁です。さきに通告をしておりました4点について質問いたします。よろしくお願いをいたします。 今アメリカ、中国では、世界経済、そして軍備の覇権争いと貿易戦争のさなか、香港での市民権を守る中国本土との争い、短距離ミサイル発射などの威嚇ともとれる日本と北朝鮮問題や、日本と韓国の徴用工問題に端を発した経済戦争と言われる争いが続き、我が国民もどのようにすればいいのか非常に困惑しているところであります。 いつの時代でも、戦争のない世の中が国民にとって幸せなのであり、私たちは戦争の経験や実態を聞くこと、またその記録や肉声などの資料が引き継がれることにより、戦争のない国づくり、世界の平和づくりに関心を持っていかなければならないと思っております。また、世界の核兵器廃絶の批准を国としてもしていくべきと思っている者の一人であります。 世界全体でも、国内でも景気が悪いのに、安倍政権は1カ月を切った10月から消費税10%に増税することになっております。景気が悪いのに10%への消費税値上げには、多くの国民が反対を唱えております。また、全くの愚策とも言われているポイント還元など、中小企業の準備は全く追いついていないのが現状との報告があります。 国民の多くが物価の値上げや消費税10%への対策として、駆け込み需要が見られないとの観測には、このところの景気、すなわち世界の景気動向、国内の景気動向が大きく関係しているものと言われております。 政府の政策が介護、医療現場にも暗い影を落としており、社会保障費のさらなる削減に向かっております。介護サービスの利用料を原則2割にして、一定以上の所得のある人は3割負担となります。また、75歳以上の窓口負担を1割から2割にすること、年金受給資格を70歳までに引き上げる計画など、国民各年代に大きな負担のしわ寄せが来ており、マクロ経済スライド制をとり、ますます年金額も減ってくるという制度を採用しそうであります。 政府が先ごろ2020年度プライマリーバランス黒字化の目標をさらに5年繰り下げるなど、消費税2%アップの財政黒字化も到底間に合いません。安倍首相は、参議院選挙後、今後10年ぐらいは消費税を上げる必要はないと思うと言いつつ、100兆円を超える年間予算編成での多額の国債発行では到底借金を返せるはずがなく、負担を次の世代へと先送りすることのないよう、2025年度の基礎的財政収支を黒字化すると言っていたが、全くつじつまの合わない発言であります。 また、最近国内各地において子供の虐待やいじめによる自殺などが相次いで発生をしております。さまざまな要因による人が関係する事件であります。我が市においても、十分な警戒と管理、あるいは指導のもと、同じような事案が発生しないよう気をつけてまいりたいと思っております。 さて、滝沢市は主濱新市長が誕生して10カ月、総合計画後期計画のもと、滝沢市のかじ取りをしておりますが、昨年末の財政調整基金は11億円程度、近隣市町に比較して少ない額と言われております。今後に向けても、さまざまな事業が待ち受けております。公共施設の大規模修繕、ごみの広域焼却の負担などなど、予想以上の予算が必要なことは容易に想像ができます。 また、ごみ処理に関しては市民全体にかかわることであり、今後も慎重に議論、また目標の達成の実践に啓発をしていくべきと考えます。 ごみの出し方については、滝沢市民は現在のごみの出し方や収集について、市民全体が恩恵を受けていると言われております。これから10年後に供用開始する予定の県央ブロックごみ処理が実施される方向で検討されておりますが、市民の多くが将来のごみ行政に対し、年々関心が高まってくるものと思われます。実施については、広域での運用、約束で決まったことが待ったなしのものになりますので、今からきっちりとした協議が必要であり、滝沢市民の声も反映されたものになるようにしていかなければならないと思います。また、広域化の運用後も、他市町との整合を含めて慎重に検討されることが大事であると考えております。以下、具体的に質問をしてまいります。 市公共施設の利用や整備についてであります。①、IGR巣子駅駐車場の利用についてであります。我が市では、公共施設に供する駐車場を積極的に確保しており、市民の皆様に対する利便が図られているものと考えます。市の駐車場としては、大釜駅前駐車場2カ所、巣子駅前駐車場、滝沢小学校、元村保育園隣接駐車場などが市民に幅広く利用されております。大釜駅前駐車場2カ所と巣子駅駐車場については、2泊3日まで無料になっております。巣子駅駐車場については、利用したくても満車で利用ができないと複数の市民の方から声が寄せられております。滝沢市が整備をした駐車場が、たまに使いたいと思っても使えないということが現実起きております。 我が市は、IGRの利用促進に近隣市町の皆さんと一緒になって盛り上げようと整備したものと理解をしておりますが、滝沢市民が利用できないとなると、整備し、運用経費も市が負担しているのでは、本末転倒ではないかと考えます。多くの人の利用については、盛岡方面への移動のためや、新幹線への乗り継ぎのための利用などが考えられますが、新幹線へ乗り継ぎとして利用した場合、巣子駅駐車場に着いてから満車となっていた場合、盛岡駅近くの駐車場を見つけ、使用するために向かわなければならず、滝沢市民へのサービスとは真逆の方向になっているのではないかと思います。このことは、議会報告会でも複数のご意見をいただいております。 これまでIGR利用促進に注力し、一定の効果を上げてまいりました。市の収益を図るというものだけではなく、滝沢市民と他市町の皆さんとの整合も図り、納得のいく利用の仕方を構築していくことが強く求められていると感じております。以下、具体的に質問をいたします。 ①、巣子駅駐車場は、無料駐車場としての人気があり、多くの皆様に利用されておりますが、一方盛岡駅近辺、青山駅、厨川駅、飯岡駅、矢幅駅などには有料駐車場がございます。巣子駅でも利用者負担をしてもらってもよいと考えますが、市の考えを再度伺います。 ②、ふるさと交流館交差点の信号機に右折レーンをつけてほしいという声が多く寄せられております。市の考えを伺いたいと思います。 次に、小岩井駅前広場の整備についてであります。小岩駅前広場の整備につきましては、平成28年9月30日に市議会へ陳情書が提出され、採択をされて以来、精力的に担当部局がその推進を進めておりますが、平成29年2月までJR東日本との協議報告を議会としても受けております。 しかしながら、事業推進のはっきりした道筋、実行計画がいまだ提示されておりません。地元住民ほか多くの市民もやきもきしているものと考えます。また、せめて駅隣にありますトイレについては、早急にリフォームすべきと考えますが、市の考えを伺いたいと思います。 次に、市内における観光振興策についてであります。市内には、他市町村にも劣らない自然景勝地や伝統文化、伝統芸能がたくさん存在します。市内外から注目をされているこれらのものを多くの皆さんに知ってもらうため、市の担当者、議会が理解を示し、推し進めていくべきと思いますが、市の考えを伺います。 ②、鞍掛山は、手ごろな高さで登りやすいと評判の高い山であり、年間2万人あるいは3万人ほどの登山者がいると言われております。今後も多くの皆さんに愛される山、キャンプの場所として整備を怠るわけにはいきません。今後の整備のためにも、登山者、キャンプ者に協力金をお願いすべきと考えている人も多くいますが、市の考えを伺います。 また、旧お山の湯の活用は、その後どのような状況になっているのか伺います。 あわせて、鞍掛山登山口に簡易な宿泊施設をつくり、市内全域の観光振興に役立てるという考えはないか、そのことについて伺います。 次に、4番目、滝沢検定についてであります。滝沢検定については、皆さんもご存じのとおり、過去4年間実施をして、その後2年前から中止になりました。本市の歴史、文化、伝統など、市民を交え、正しく知る機会として意義があるものと考えますが、市の考えを伺います。 以上、4点について伺います。 ◎市長(主濱了君) 議長。 ○議長(日向清一君) 主濱市長。 ◎市長(主濱了君) 山谷仁議員のご質問にお答えいたします。 初めに、市公共施設の利用や整備についてのご質問にお答えいたします。まず、巣子駅駐車場の有料化についてでありますが、平成18年に巣子駅が開業してから約13年がたち、駐車場の管理設備等の更新が課題となっております。本市では、開業当時から鉄道の利用促進を目的としたパーク・アンド・ライドの駐車場として、2泊3日までは無料で運営してきましたが、今後の維持管理の観点から駐車場を有料化することについて、今年度から検討しているところであります。駐車場の有料化の検討に当たっては、パーク・アンド・ライドの駐車場の目的を損なわない適切な実施方法、さらには管理運営方法について調査研究してまいります。 次に、ふるさと交流館前の交差点についてでありますが、まずふるさと交流館前の十字路交差点につきましては、県道盛岡環状線と主要な市道2路線が交差する市内でも交通量の大変多い交差点であると認識をしております。現在4方向とも路面には右折への対応がなされ、県道盛岡環状線の南進方向は信号機の時差式により右折しやすい状況となっております。 北陵中学校方面から交差点に進入し、分れ方面への右折のための矢印の補助信号機の設置、または信号機の時差化でありますが、信号機の設置や制御については公安委員会が行うことになっておりますので、公安委員会に対して協議をしてまいりたいと考えております。 次に、小岩井駅前広場の整備についてのご質問にお答えいたします。トイレの早急なリフォームについてでありますが、現在本市では平成29年度に駅前広場を先行して整備することについてJR東日本から承諾があり、昨年度に駅前広場の詳細設計を行い、今年度は用地補償、来年度には駅前広場工事を実施する予定で事業を進めております。 JR東日本が管理するトイレにつきましては、老朽化が課題となっておりますが、JR東日本では今後施設の更新をしないとしていることから、市民が利用する公衆トイレとして本市が整備し、管理することについて、JR東日本と協議を進めているところであります。しかしながら、駅前広場とトイレを同時に整備することは、財源の問題により厳しい状況でありますことから、地元からの要望で喫緊の課題である駅前広場の通勤、通学者の安全確保を優先とし、トイレ整備は駅前広場整備後に着手する予定としております。現在財源確保及びJR東日本とのトイレ整備のスケジュールについて調整しているところであり、駅前広場整備後速やかにトイレの整備に着手してまいりたいと考えております。 次に、市内における観光振興策についてのご質問にお答えいたします。まず、自然景勝地や伝統文化についてでありますが、本市の観光資源としては、自然系の資源においては岩手山、鞍掛山、春子谷地と、すばらしい自然景勝地があり、文化、芸能系の資源においてはチャグチャグ馬コなどの馬事文化があります。これらのすばらしい景勝地や伝統文化につきましては、観光パンフレットやホームページ等で市内外に紹介しております。 市といたしましても、第1次滝沢市総合計画後期基本計画の基本施策にあります地域の潤いにつながる観光資源の発信の中での施策で、今後さらに有効な観光情報の発信や交流人口の増加について検討をしてまいります。 次に、鞍掛山キャンプ場の協力金についてでありますが、鞍掛山、相の沢キャンプ場は、年間約2万5,000人の利用者が訪れており、本市の重要な観光資源となっております。この関連施設の維持、保全のため、鞍掛山の滝沢自然情報センターや相の沢キャンプ場内のさわやかトイレでは、平成21年度から利用者の皆様から協力金をいただいております。令和元年度からは、相の沢キャンプ場駐車場口に協力金箱を新たに設置し、駐車場の維持管理についても協力金をお願いしております。また、岩手山の馬返し登山口のさわやかトイレでは、平成28年度から協力金をいただいております。 今後の協力金の徴収方法につきましては、鞍掛山登山道の維持及びキャンプ場維持管理の運営方法も含めて、協力金徴収コストも念頭に置きながら調査研究してまいりたいと考えております。 次に、鞍掛山登山口に簡易な宿泊施設をつくり、市内全域の観光振興に役立てる考えについてでありますが、現在のところ鞍掛山登山口に簡易な宿泊施設を建設する計画はありませんが、後期基本計画の施策である公民連携による観光まちづくりの中で、民間事業者との連携などについて検討してまいりたいと思っております。 次に、旧お山の湯の活用についてでありますが、旧お山の湯につきましては、平成8年11月に、市民が気軽に利用でき、安らぎと生きがいを感じる健康増進施設として管理運営することにより、市民の触れ合いの場や憩いの場の提供を図ることを目的として整備されました。その後、客室などの増築、福祉バスの乗り入れなどにより、市民の皆さんに親しまれ、利用されてきました。しかし、年数の経過とともに故障が目立つようになり、たび重なるポンプ等の故障による修繕対応や湯を沸かしての営業、さらには施設休止と、当時施設の存続についてさまざまな議論を行いました。結果といたしまして、将来的にも多額の経費が見込まれることから、平成28年12月31日をもってやむなく施設を廃止し、現在は普通財産として管理をしております。 これ以降につきましては、市の予算をかけず、また温泉施設に限った利用だけではなく、広く施設利用の可能性について模索すべく、平成29年度に民間活用提案についてアイデア募集を実施しましたが、応募はありませんでした。 その後、岩手県の事業である空き家活用人材育成支援事業を活用し、閉館中である旧お山の湯を題材として、旧お山の湯とその周辺エリアの活用のアイデアを公民連携で企画立案するリノベーションスタディ滝沢を開設いたしました。このリノベーションスタディ滝沢は、行政職員と民間事業者が共同で企画提案を行ういわゆる公民連携の手法で、遊休公共不動産となっている旧お山の湯について、地域課題を解決しつつ、地域活性化を図るため実施しているものであります。 この企画提案の概要につきましては、当地域の持つ自然や観光資源を活用したカフェ事業、アウトドア関連事業、その他イベント企画事業等の計画となっております。平成29年、平成30年度には、リノベーションスタディ滝沢に参加した複数の民間事業者と市職員とにおいて意見交換を実施したところであり、事業実施に前向きな意向を示している市内の民間事業者を中心とした事業者におきましては、現在事業の実現に向け、詳細計画を検討しているところと伺っております。 本市といたしましては、この事業者から詳細設計が提出された後、内容を確認し、法規制や行政手続などの意見交換を行い、連携しながら当施設の利活用と地域の活性化につながるよう努めてまいりたいと考えております。 ◎教育長(熊谷雅英君) 議長。 ○議長(日向清一君) 熊谷教育長。 ◎教育長(熊谷雅英君) 私からは、伝統芸能についてのご質問にお答えいたします。 本市の伝統芸能につきましては、郷土芸能6団体が滝沢市郷土芸能保存団体協議会を組織し、市教育委員会とともに毎年1月に滝沢市郷土芸能まつりを開催しており、各郷土芸能団体においてもチャグチャグ馬コ、滝祭、地域の例大祭やお祭りなどの市内のイベントにも出演し、多くの方々が本市の伝統芸能に触れることができる機会を創出しております。また、宮古市内でのいわて絆まつりin宮古や盛岡市内での盛岡手づくり村夏まつりなど、市外のイベントにも多く出演しております。 市教育委員会といたしましては、今後も市内の郷土芸能保存団体の活動を支援するとともに、発表、鑑賞の機会の提供、ホームページによる情報発信など、広く伝統芸能の周知を図ってまいります。 次に、滝沢検定についてのご質問にお答えをいたします。滝沢検定は、平成25年度から平成28年度まで、成人向け学習講座の一環として実施しておりました。これは、平成26年1月1日に滝沢村から滝沢市へ移行することを契機に、これまでの文化、風土や産業など、さまざまな分野を学び、後世に伝えるために、睦大学歴史教室の方々や県立大学の学生の支援をいただき、開催したものであります。 初年度の平成25年度には、60人の募集に対して51人の参加がありましたが、平成26年度は20人、平成27年度は15人、平成28年度は16人でありました。参加者数が少なくなったことや参加者の固定化もあり、関係者と協議をし、平成28年度をもって事業は終了したところであります。 滝沢検定は終了しましたが、平成29年度からは本市の歴史や文化を学習する機会として、市内の文化財や史跡、名勝をめぐる文化財見学会、ふるさと探訪を開催いたしました。また、昨年度は平成30年3月に発刊された郷土史「滝沢市の歩み」の執筆者を講師として招き、地質や自然、考古から現代に至るまでの歴史などの学習講座を年4回開催しました。今年度は、学習講座と文化財見学会を一体とした「滝沢市の歩み」学習講座を開催しているところであります。 今後も「滝沢市の歩み」を活用した学習講座などにより、本市の歴史、文化、伝統など、市民の皆さんが学習できる機会の提供に努めてまいります。 ◆15番(山谷仁君) 議長。 ○議長(日向清一君) 15番山谷仁君。 ◆15番(山谷仁君) それでは、再質問をいたします。 まず、巣子駅の駐車場の件でありますが、今の市長答弁によりますと、前向きに進めているという話を今されましたが、実は今回3回目の質問になります。くどいようでありますが、非常に市の財政も逼迫しているというか、大変なところでもあるよと、そういう声も聞きながら、観光全般ではいろいろこれから進めていかなければならないという観光の部門についても強化をしているようでありますが、その中で私たちはいつもサービスを求めているわけです。市長、これをやってください、市民がこう言っていますからサービスしてください、物を建ててくださいと。ただ、今回は逆なのです。私たちは、市内全般のこの動きを見て、大変だ、大変だと言いながら、前市長もそうでしたけれども、自分は山の愛好家かもしれませんが、私たちから見れば、一般の山登りもする、特別な山登りではないわけですけれども、あるいはほかのところに行ってみても、納得のできる協力金というのは全国でもあります。そういうものを滝沢では非常にお金もかけながら、人もかけながら、協会の人たちにボランティアもしてもらいながら、うまく皆さん、県内の皆さん、あるいは国内の皆さんにいい登山をしてもらう、いいキャンプをしてもらうと、非常にサービスが行き届いているのです。それはいいことだと思うのです。それは非常にいいことだと思いますが、応分の負担といいますか、利用者負担、受益者負担といいますが、応分の負担、いわゆる多額ではない負担については、これを求める、協力をしていただけませんかというふうな言い回しでやってもいいのではないかというふうに思っているわけです。 その一つがこの巣子の駐車場なわけです。ましてや、私たちも市民から議会報告会等でも、行ってもとめられないのだよと、そういうことがあるのだ、知っていますかと。私も何回も利用していますが、昨年は2勝3敗でした。3回駐車できませんでした。9月5日にも行ってみました。今この駐車場はどのような管理をしているのですか。どうすればあいて、どうすれば閉まるようになっているのですか、まずお聞きしたいと思います。 ◎都市整備部長(齊藤和博君) 議長。 ○議長(日向清一君) 齊藤都市整備部長。 ◎都市整備部長(齊藤和博君) 現在の管理というお話ですけれども、無料というところはそのとおりでございます。そこで、台数については136台をとめられることとなっておりまして、その台数に達すればゲートのところで満車という表示をするというようなことになっております。 ゲートの関係でございますけれども、パーク・アンド・ライドによる駐車場というところで、IGRの最終便が着いた後は中に入ることができません。あとは不可というところでございます。出るのは24時間オーケーですが、入ることができませんというような運用方法で行っているところでございます。 ◆15番(山谷仁君) 議長。 ○議長(日向清一君) 15番山谷仁君。 ◆15番(山谷仁君) 実は、9月5日に私朝8時半に行ってみました。車いっぱいいたのです。今136台と言いましたが、入れてみたらば違法駐車がいっぱいありました。数えてみたら、147台ありました。前回私たちが行って、大体満杯だなと思うと入れない、ゲートがあかないようになっていたのですが、今はそれを多分変えたのだろうなというふうに思いましたが、いかがですか。 ◎都市整備部長(齊藤和博君) 議長。 ○議長(日向清一君) 齊藤都市整備部長。 ◎都市整備部長(齊藤和博君) システムについては経年劣化で、設定はしておりますが、今議員ご指摘のとおり、数にちょっと狂いが生じて、区画数以上にゲートがあいてしまうというような症状が今起きている状況にございます。           〔「現状を正確にしゃべってほしいな」と言う人あり〕 ◎都市整備部長(齊藤和博君) 失礼しました。 ◆15番(山谷仁君) 議長。 ○議長(日向清一君) 15番山谷仁君。 ◆15番(山谷仁君) そういうまやかしの答弁ではなくて、やっぱりきっちり答えてほしいです。私数えたら147台で、区画がついた以外のところにも入っていたわけです。区画以内のところには、1台しかあきがありませんでした。ですから、147台でしたけれども、136台より多くなっておるのが現状でありますので、そういったところもきっちりやっていくべきだと思いますし、年間数十万円でいいという、リース代の話ではそういう話も聞いておりますが、そこはやっぱり調べてやっていくべきだろうなというふうに思っております。 大きな負担ではないのだと思うのです。他の有料駐車場、先ほど言いましたけれども、月額数千円から1万円超えるところもあるわけですが、その辺は吟味をして決めていけばいい話で、やはりあとはリース代、あるいはかかる経費についての応分の負担ということになりますでしょうか、それ以下になるのでしょうか。それは、やっぱりやっていくべきだというふうに思いますが、検討していくべきですが、いかがですか。 ◎都市整備部長(齊藤和博君) 議長。 ○議長(日向清一君) 齊藤都市整備部長。 ◎都市整備部長(齊藤和博君) この件に関しましては、再三再四ご指摘を頂戴しているところでございます。そういう中で、当初は満車対策ということであったり、目的外利用の抑制ということでゲートをつけておりまして、パーク・アンド・ライドを無償で使いながら公共交通を利用していただくといったようなところで運用してきましたが、今ご指摘のとおり一定程度の料金を徴収しながら運用していくというところはそのとおりだと思いますので、リースを含めて現在検討している最中でございます。 ◆15番(山谷仁君) 議長。 ○議長(日向清一君) 15番山谷仁君。 ◆15番(山谷仁君) ぜひ早急に検討して、無理のないところでやっていかなければいけないというふうに思います。 なぜだめなのかといいますか、そういうことを促進しなければいけないのかというと、やはり滝沢では村の時代にあそこの土地を多額の資金で取得したわけです。当初はいろんな事件もありました。いろんなうわさ、事件もありましたし、またIGRを引っ張っていかなければいけない、市民あるいは沿線の足として育てていかなければいけないということで、滝沢も大いに協力しましょうということで、あそこを無料の駐車場にしたわけですが、今言いましたように年数もたって、みんながIGRを今利用しているわけです。市民の皆さんも利用しているわけです。経営の中身も大分よくなりました。しかしながら、一部では固定化した自分の駐車場になっているという見方もできます。やっぱりその辺も公平に、ある程度ですよ、ぎっちり100%やれというわけではないですけれども、そこは正していかなければいけないのだろうなというふうに思いますので、やっていくべきと思います。 ◎都市整備部長(齊藤和博君) 議長。 ○議長(日向清一君) 齊藤都市整備部長。 ◎都市整備部長(齊藤和博君) 常態化しているというのは、ふだん通勤に使われている方がそのような形でお使いになっているのだろうなというふうに考えております。この駐車場につきましては、当時巣子駅地区まちづくり総合支援事業という位置づけの中で、交通問題の解決とIGRさんの経営安定化を目的とした新駅を設置することとしながら、交通アクセスの強化を図るため、駅舎、駅前広場、駐車場を整備したものだというふうに認識をしております。そういう中で、有料化をするに当たりましても、そういったところの考え方を踏襲しながら、いずれにせよ一定分の費用については、やはり利用者の皆様から徴収するといった方法については、前向きに考えてまいりたいと考えております。 ◆15番(山谷仁君) 議長。 ○議長(日向清一君) 15番山谷仁君。 ◆15番(山谷仁君) それでは、②のふるさと交流館の交差点信号機に右折レーンの信号機をつけるということなのですが、右折レーンは実はあるのですが、市役所のほうから来る車は直進する車が多くて、なかなか右折できないということで、市民の皆さんから苦情の連絡をいただくわけですが、もちろんそういう声は聞いていると思いますが、これについてもう一度詳しく答弁をお願いします。 ◎市民環境部長(齋藤誠司君) 議長。 ○議長(日向清一君) 齋藤市民環境部長。 ◎市民環境部長(齋藤誠司君) 交通安全に関することですので、私のほうからお答えをしたいと思います。 議員のおっしゃられる交差点の右折がしづらいという事態については、運転する当事者としても十分理解しておるところでございますし、実際外から見ていても右折される車が非常に難儀しているなというのは理解しているところでございます。 この点につきまして、ちょっと警察さんのほうを通じて事前に打診をしたところなのですが、現時点では少し難しいというような回答を得たところでございます。 ◆15番(山谷仁君) 議長。 ○議長(日向清一君) 15番山谷仁君。 ◆15番(山谷仁君) それでは次に、小岩井駅前広場の整備についてでありますが、前段でも申し上げましたように、28年9月30日に陳情書が上げられてから、精力的に担当課ではJRさんとの話し合い等していただいているということは承知をしております。そしてまた、設計図についても着手しているということで、これから市民の皆さんにも開示していくのだろうというふうに思いますが、何せ小岩井駅は滝沢市の風林という地名のところにあって、雫石の温泉郷、あるいは網張温泉、また我が市の春子谷地、そして鞍掛山というふうな観光地の入り口という駅なわけです。小岩井駅と言えば、世界に今は名前が通っている駅だそうでありますが、その駅前の今あるトイレがあの状況では、とてもとても小岩井駅というふうな名に恥じるというふうに皆さん思っているのだと思います。それについて、今後どのように具体的に進めてまいるのか伺いたいと思います。 ◎都市整備部長(齊藤和博君) 議長。 ○議長(日向清一君) 齊藤都市整備部長。 ◎都市整備部長(齊藤和博君) 小岩井駅前広場整備事業についてでありますが、現在のところ議員お話しのとおり、設計を昨年、平成30年度に行いまして、今年度は地権者との用地交渉をしているところでございます。そういう中で、来年度広場の整備工事を行いますというところでございます。 そういう中で、当初JRさんとの協議の中では、駅舎も含めた、駅舎、駐車場、トイレというところであったのですが、そこを今トイレと駐車場といったところで協議をさせていただいております。そういうところで、トイレにつきましてはいずれ補助財源が今見当たらないといいますか、交渉はしておりますが、まだきちっと決まっていないというところでございますので、補助財源を確定させまして、市の予定としては工事終了後の令和3年度以降、トイレについては整備をするという方針で事務を進めているところでございます。 ◆15番(山谷仁君) 議長。 ○議長(日向清一君) 15番山谷仁君。 ◆15番(山谷仁君) これにつきましても、予算決算常任委員会あるいは一般質問でも前にしておりますが、部長、トイレは、前にもご提案しましたが、クラウドファンディングなり、そういった資金活用、もしどうしても財源がないということであれば、そういう方法をとりながら、先にトイレを直して、それに並行して駅前広場整備を行っていくというふうなやり方も考えられないわけではないと思うのですが、検討する余地はないでしょうか。 ◎都市整備部長(齊藤和博君) 議長。 ○議長(日向清一君) 齊藤都市整備部長。 ◎都市整備部長(齊藤和博君) このトイレにつきましては、現在JRさんの所有物でありまして、用地もJRさんでございます。JRさんとの協議の中では、その部分についてはもう市のほうにトイレの施設は譲渡しますと。土地は買ってくださいというようなところでございます。そういう中で、まずは市といたしますれば、補助財源が確定している駅前広場を進めまして、続いてトイレを整備したいということで進めています。 クラウドファンディングのご提案は大変そのとおりだというふうに考えますが、市といたしましても現在防衛省の調整交付金というところで、昨年度の協議の段階では内諾は頂戴しているところでございますので、今年度また再度その辺を確認しながら進めてまいりたいというふうに考えておりますので、その方向で進めたいというふうに考えております。 また、先ほど私駅前の駐車場という答弁というところだったのですが、駐輪場の誤りでございますので、訂正をさせていただきます。 ◆15番(山谷仁君) 議長。 ○議長(日向清一君) 15番山谷仁君。 ◆15番(山谷仁君) ということは、駅前広場の一部を市が取得して整備を進めるというふうなことだと思いますが、それであればなおさら小岩井さんとの接点、あるいは雫石町さんとの接点も含めながら整備を進めるということも可能ではないのでしょうか。そこは聞いたことありますか。 ◎都市整備部長(齊藤和博君) 議長。
    ○議長(日向清一君) 齊藤都市整備部長。 ◎都市整備部長(齊藤和博君) この駐車場については、存する自治体がJRさんとの協定で行うものだというふうに認識しておりますし、そちらが整備をするものだというふうに考えております。不特定多数が利用するものですから、それをもって小岩井農場さん、あるいは雫石さんに負担金といいますか、協力を求めるという形にはならないのだろうというふうに考えます。 ◆15番(山谷仁君) 議長。 ○議長(日向清一君) 15番山谷仁君。 ◆15番(山谷仁君) 次に、市内における観光振興策についてでありますが、まずは市の観光協会のスタッフもかわり、またいろんな施策を出しているように聞いておりますが、これからの滝沢の観光振興というのは、観光振興はあっても金ばかり使うのでは大変な市の財政負担にもなりますので、先ほど言いましたように、観光振興全体で入りもはかるというふうなことも考えていかなければならないというふうに思っておりますが、この自然景勝地の整備、あるいは伝統文化、伝統芸能の継承、またキャンプ場の整備における協力金についてはどのように考えておりますか。 ◎経済産業部長(長内司善君) 議長。 ○議長(日向清一君) 長内経済産業部長。 ◎経済産業部長(長内司善君) 観光振興でございますけれども、全体的な予算につきましては市の枠組みの中で実施しているところでございまして、何か急に修繕が必要だということがない限り、突出した支出は今現在ないところでございます。 また、協力金につきましては、年間30万円ほど相の沢キャンプ場、鞍掛山のご利用者の方々に、トイレに設置してあるところでいただいておりますし、馬返しキャンプ場のトイレにも設置をさせていただきまして、年間30万円前後の協力金をいただいておりまして、そのお金につきましてはキャンプ場等、施設の維持管理に充当させていただきまして、トイレットペーパーの購入とか電気代などに使わせていただいているところでございます。 ◆15番(山谷仁君) 議長。 ○議長(日向清一君) 15番山谷仁君。 ◆15番(山谷仁君) 鞍掛山に限って今言いますけれども、鞍掛山、そして相の沢キャンプ場、私前段でも言いましたが、すばらしい山でありますし、非常に登りやすい山だということで評判なわけです。ですから、2万5,000人、3万人とも言われていますが、登る人が多いと。トイレもきれいにしたと。自然情報センターもつくったということで、そこには山岳協会のほうに250万円、これでいろいろ管理をしてもらっているわけです。そういう中で、トイレに入るときに、例えば100円なり入れてくださいというふうな協力金というのがありますけれども、外国でもよく見られますが、むしろそれだったらば登山者の皆さんに100円ずつ払ってもらったほうが、非常にすんなり行くのではないでしょうか。トイレへ入るから100円出してくださいというよりも、鞍掛山全体の整備をしているわけですから、そのほうが市としても公平性を保てるし、また金額的にも少し多くなるのですか。全然それはいとわないと思います、登山者にとっては。全然負担ではないですし、むしろそうしてもらったほうがきれいになるのだということで期待もされると思うのです。 ◎経済産業部長(長内司善君) 議長。 ○議長(日向清一君) 長内経済産業部長。 ◎経済産業部長(長内司善君) それらも踏まえまして、今現在キャンプ場の駐車場にも協力金箱を設置いたしまして、協力金をお願いしているところでございます。 ◆15番(山谷仁君) 議長。 ○議長(日向清一君) 15番山谷仁君。 ◆15番(山谷仁君) 特にキャンプ場の利用については、やはりきちっとした利用料金というのを設定してもいいのではないかというふうに思いますし、そうすべきだなというふうに思います。協力金では、どうしても出している人、出していない人とかというふうな疑心暗鬼になるところもあるでしょうから、それはやっぱりやっていくべきだというふうに思います。 ◎経済産業部長(長内司善君) 議長。 ○議長(日向清一君) 長内経済産業部長。 ◎経済産業部長(長内司善君) ただいま相の沢キャンプ場、馬返しキャンプ場につきましては、無料で使用していただいているところでございます。無料ということもありまして、多くの皆様がキャンプ場を使っているという状況にあろうかと思います。近く網張のほうでは、施設を整備して、オートキャンプ場化して料金をいただいているというようなところもあろうかと思います。ですので、市のキャンプ場につきましても使用料をいただくということになりますと、ある程度の施設の整備というものも検討していかなければいけないのではないかというふうに考えるところでございます。それらも踏まえまして、今後調査研究してまいりたいというふうに思います。 ◆15番(山谷仁君) 議長。 ○議長(日向清一君) 15番山谷仁君。 ◆15番(山谷仁君) 今のキャンプ場の整備について、私はそれで十分だとは言わないにしても、ほかのところにも遜色なく、皆さん喜んで使ってもらっていると思います。それは、検討していかなければいけないというふうに思っております。 それでは、最後の質問項目であります滝沢検定についてでありますが、先ほど答弁がありましたけれども、滝沢村が滝沢市になるときを契機として、これまでの文化、風土、産業など、さまざまな分野を後世に伝えるために行ったものであるというふうに答弁をいただきましたが、確かに参加人数を今聞きましたが、減っているということはわかりましたが、検定に申し込みしたいと、私自身も議員たるものそれぐらいやっぱり受けて、合否の判定はわかりませんけれども、これはしようがないのですけれども、一応前もって勉強して試験を受けるというふうな方法であるというふうに聞きましたので、ぜひ受けたいなと思っていましたらなくなったと。担当課にも聞きましたら、実は予算がないのだというふうに、二、三十万円の予算だというふうに思っておりますが、予算がないのだというふうに聞きました。私はとってもびっくりしまして、市の伝統芸能、あるいは文化、風土、産業などなど、滝沢はこれを大事にしていかなければいけない、子供たちに、後世に残していかなければいけないという、こういうものを市民とともに市内外の人にもアピールをしながら、滝沢のいいところをふやして、あるいは認識をしてもらって、市を盛り上げていきたいというふうに思っているやさきに、二、三十万円というところの予算がないのですよというふうなことを聞きましてびっくりしたわけですが、その点についてまずどういうふうに考えているのかお伺いしたいと思います。 ◎教育次長(長嶺敏彦君) 議長。 ○議長(日向清一君) 長嶺教育次長。 ◎教育次長(長嶺敏彦君) 滝沢検定のことでありますが、教育長が答弁したとおり、まず4年間のうち申込者が年々減少してきたという部分と、もう一つ、固定化ということで、例えば2年目の26年度については20人中10名、半分が前年度も参加していただいた方、あるいは4回目の平成28年度においては16人の参加でございましたが、16人全員が前にも参加していただいた方、全員がリピーターの方というような状況もございまして、当時は滝沢市になったこと、あるいはご当地検定ブームというようなこともございまして、人気はあったわけですが、そういう参加者の状況を見まして、4年間で一応一区切りということで終了させていただいたという状況でございまして、特段その予算については、謝金等かかる部分はございますが、一番の大きな理由は参加者の状況であったというふうに理解しておるところでございます。 ◆15番(山谷仁君) 議長。 ○議長(日向清一君) 15番山谷仁君。 ◆15番(山谷仁君) そういう理由であれば、もしかしたら募集の方法、あるいは教室の開催方法というのを変えていくという方法も当然あるべきだと思うのです。それから、検定については試験的なものをやるわけですから、全く同じ人がやるということではないと思うのです。去年の人が16人受けるということではないと思うのです。私みたいに新たな人が受けたいと思って、たまたまなくなったというふうに申し上げているのですが、そうではないと思うのです。ですから、やっぱりやり方だと思うのです。 この滝沢検定という、検定ブームということもありましたし、滝沢市を知ってもらう、内外の人に知ってもらう、あるいは観光の一環として振興策としてやるというのは、格好な題材だと思うのです。やっぱりやり方を考えてやるべきだろうなというふうに思いますので、そこはきちっと考えていただきたいというふうに思います。 ◎教育次長(長嶺敏彦君) 議長。 ○議長(日向清一君) 長嶺教育次長。 ◎教育次長(長嶺敏彦君) 滝沢検定が終了した後でございますが、滝沢検定のときは座学ということで、まずはそういう知識を学ぶ講座、それからもう一つは現地を回るという部分で、そういう見地見学を行った上で、改めて検定、100問の検定を受けていただくというような流れでやらせていただいておりましたが、その中で非常に人気が高かったのは現地をめぐるという部分、現地見学会の部分の人気が非常に高かったということで、平成28年度で検定は終了いたしましたが、29年度からは見学会ということでふるさと探訪を現在まで続けているというような状況でございます。 あわせて、平成29年度に発刊しました郷土史「滝沢市の歩み」でございますが、こちらを使った講座を30年度、そして今年度と現在やっているところでございまして、そういう形で滝沢市の歴史であったり、史跡であったりという部分を学習する機会ということを設けておりますし、今後検定とも含めまして、そういう歴史、あるいは滝沢市の魅力を市民の皆様にお伝えする機会を研究、検討してまいりたいというように考えているところでございます。 ◆15番(山谷仁君) 議長。 ○議長(日向清一君) 15番山谷仁君。 ◆15番(山谷仁君) 今申し上げましたように、やり方も少し変えながらといいますか、市民に行き渡っていないのではないかなというふうに思うのです。確かに睦大学の一講座ではあるのでしょうけれども、もう少し市民全般に呼びかけて、市内全体のことを知る機会を設ける、そういうふうな工夫を少ししながらやっていけば、今の滝沢では減るということはないというふうに私は思っておりますので、ぜひそこはやっていただきたいというふうに思います。 以上、私からの質問を終わりたいと思います。 ◎教育次長(長嶺敏彦君) 議長。 ○議長(日向清一君) 長嶺教育次長。 ◎教育次長(長嶺敏彦君) 市民への周知につきましても、今後も研究して、より多くの市民がそういう機会を得られるように、周知に努めてまいりたいというふうに考えております。 ○議長(日向清一君) これをもって15番山谷仁君の一般質問を終結いたします。 △散会の宣告 ○議長(日向清一君) 以上をもって本日の議事日程は全部終了いたしました。 本日の会議はこれをもって散会いたします。                                (午後 2時43分)...